消える高島屋とシャッター通り、そしてイオンモール...記者が見た和歌山市の今
高島屋に代わってスーパーと100均が駅ビルに入居
かつて郊外に多く出店していたイオンだが、今年12月5日に開業が決まった「イオンモール岡山」や、2015年春開業予定の「イオンモールJR旭川」などは駅前出店を果たす。地元商業関係者の反対はあるものの、町の賑わいや雇用面でのプラス効果は大きい。
人口が減少している和歌山市は県庁所在地の中でも財政状況が極めて悪い。今年の8月24日で退任した大橋建一元市長は、10年前の「市報わかやま」で財政非常事態宣言を出したほどだ。財政再建団体への転落は免れているが、予断を許さない状態は続いている。行政頼りの町おこしに限界があるのは明らかだ。
高島屋和歌山店の入っていた駅ビルにはスーパーと100円ショップが入居することが決まっている。しかし中心部のにぎわいを取り戻すためには、もっと抜本的な対策――いっそ、イオンを誘致するとか――が必要なのではないか、というのが、筆者の個人的な感想だ。