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人気の「遊べる道の駅」に見た、地域の防災のこれから

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.08.29 18:33
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大水害の災禍から立ち直った町

「道の駅もてぎ」の立っている場所は、1986年8月4・5日に発生した「茂木水害」で大きな被害を受けた場所でもある。
台風10号から変わった低気圧の影響で大雨が降り、街の中心部を流れる逆川は氾濫、役場は2メートルの床上浸水に遭った。
茂木町での人的被害は、死者3名、行方不明者1名、負傷者58名。被害額は当時の町の予算の約4倍にあたる約160億円。政府により局地激甚災害地に指定された。

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茂木の人たちは悪夢のような災害から立ち上がり、一丸となって復興を目指した。復興のため逆川の大改修が実施され、移転した家屋は約150棟におよぶ。総予算は約146億円。町の歴史に残る大事業だ。
道の駅もてぎは、川幅1.5倍に広がった逆川のほとりに復興のシンボルとして建設された。

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防災館は太陽光発電を使った照明や、非常用電源、物資保管倉庫などを備えていて、普段は休憩所として提供されている。筆者が中に入ったときは、赤ん坊連れの若夫婦が授乳室を利用していた。
1階はイベントスペースとしても活用されているが、壁には防災用品の展示や、茂木を襲った災害の写真が展示されている。

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2階を見学することはできなかったが、緊急時に避難者を収容できるよう布団も用意されている。

館内にいた女性スタッフに話を聞いた。
茂木町は近隣他町に比べて土砂災害発生危険区域が多く、そのうえ竜巻も発生しやすい地形なのだとか。近年の局地的豪雨に対しても敏感な様子で、1986年の災害を昨日の出来事のように語っていた。

町は8月5日を「町民防災の日」と定め、大規模な防災訓練を行っているという。

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