「ないんだな、それが」の人に会いたくて、栃木県に行ってみた
オチ?ないんだな、それが
気が付けば、探索のタイムリミットが近づいていた。正直、本当に会える可能性は限りなく低いとは思っていたが(本音)、さすがに焦る。オリオン通りの喫茶店「下野新聞NEWS CAFE」に入り、「ないんだな、それが」氏がいそうなスポットを調べることにした。
この「NEWS CAFE」は地元紙・下野新聞が運営しているという一風変わったカフェだ。各席には下野新聞が1部ずつ備え付けられている。これを読みながら手がかりを探していると、ある事実に行き当たった。
「宇都宮市では近年、若者は中心部より、郊外の新興商業地区『インターパーク』に集まる傾向がある」
い、今までの捜索はなんだったのか――すでに夕方も近い。ただちに駅に戻り、インターパーク行きのシャトルバスへ乗り込む。バスの中は若者たちでギュウギュウ詰めだ。カーテンを乗客が閉めてしまったので、外の景色は何もわからない。
売られていく牛のように揺られること数十分。
そこには、まるで遊園地のように果てしなく広いショッピングモールと、さまざまな関連施設が立ち並んでいた――。
結論から言えば、あまりに広大な敷地で、「ないんだな、それが」氏を見つけることはできなかった。だが、ひとつわかったことは、栃木の魅力が「ないんだな、それが」なんてとんでもない。うまい焼きそばにレモン牛乳、ご当地キャラにユニークなお店、立派な商業施設と満喫した筆者は、勝手に満足して宇都宮を去ったのであった。