「ガス欠でバス止まる」「逆走」「ダイヤ忘れる」...最近の名古屋市バス、大丈夫か？

[ドデスカ！-名古屋テレビ]2014年6月2日放送で、不祥事の続く名古屋市営バスの新たな取り組みについて紹介していました。

不祥事多発　道路交通法違反も

一日約31万人が利用する名古屋の市バスですが、4月に燃料切れによる運行中断、バスレーンを70m逆走、方向指示器で合図を出さず右折、5月には回送運転中に携帯電話を使用するなど不祥事のオンパレードでした。

「交通局の体質に問題がある」と5月15日に中部運輸局に対策を講じるよう指導されてからも、運転手がダイヤを間違え始発が運行できないといったトラブルも発生したようです。

名古屋市バス（emrankさん撮影、Flickrより）

汚名返上なるか　対策は？

そこで名古屋市交通局は6月を運行ミス防止強化月間とするとのこと。

名古屋市交通局の三芳研二局長は「職員一人一人に訴えかけることが大事。法令順守に関しては公務員として当たり前で我々がどうこう言う以前の問題ですが、運行ミスに関してはミスの起こりにくい環境を作ってあげることが大事だと考えます」と交通局のトップ自ら現場に喝を入れます。

具体的な対策としては三芳局長自らが直接指導する他にも、間違えやすい路線でセンターからメールを配信する、バス停等に職員を配置し注意喚起プレートを提示するなど、6つの取り組みを開始しています。

名古屋市交通局は一連の取り組みを検証し、専門家の意見も踏まえ秋を目処に新たな再発防止策を取りまとめるとしています。

市バスは安くて便利ですので、地域の足として皆さんの期待も大きいことでしょう。このまま信頼を失うことのないように、この取り組みでなんとか汚名を返上していただきたいと思います。（ライター：神谷祐美）