家入一真さん、熱い離島・海士町を行く
日本海に浮かぶ隠岐諸島の一角に位置する島根県海士町は、今最も注目を集める離島の1つだ。
人口約2400人、高齢化が進む一見いかにもな「過疎の島」ながら、水産物の積極的な島外展開など「攻め」の改革を続け、島外から多くの、それも「スペック」の高い若い世代を中心としたIターン移住者を集めている。
そんな海士町を、都知事選出馬などでも注目を集めた起業家・家入一真さん(@hbkr)が2014年6月4日に訪れ、その道中の模様をツイッターでつぶやいている。
東京からおよそ6時間余り
海士町は、決して「便利」な場所にあるわけではない。家入さんのツイートにもある通り、
羽田なう。俺えらい。羽田→出雲空港→隠岐空港→バス→西郷港→菱浦港→海士町13:30着。海士町思ったより行くの大変だな...
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 3
東京からは飛行機、バス、フェリーと乗り換えを重ね、6時間半もの道のりだ。ちなみにGoogle Mapで単純に「海士町」で公共交通機関を使ったルートを検索すると、「ルートを計算できません」と言われてしまう。
「島まるごと図書館構想」を掲げる
コーヒーを飲んでいるうちに飛行機に乗り遅れ(?)つつも、家入さんは無事に海士町へとたどり着いた。
隠岐の島町なう!ここからフェリーで海士町へ。 pic.twitter.com/pXsUCusbho
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
念願の海士町着!菱浦港きれいだなあ。 pic.twitter.com/0le8UKgi7T
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
家入さんが訪れたのは、海士町中央図書館だ。
目の前に田園が広がる素敵な図書館。 pic.twitter.com/t2YpNmuD2m
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
海士町には長らく、そもそも「公立図書館」というものが存在しなかった。そこで2007年度に立ち上げられたのが、「島まるごと図書館構想」だ。島内にある学校図書館や公民館などを「図書分館」としてネットワーク化、島全体を1つの図書館に見立てて運用することを掲げる。
中央図書館はその中核として2010年に開設されたもので、島の情報拠点兼憩いの場として、幅広い人が集まる場となっているという。海士町の独自の取り組みが生んだ施設だ。
島民の実に1割がIターン移住者
その後も家入さんは、1日かけて島内の各所をめぐり、島の人々との交流を楽しんだという。
海士町、明屋海岸。 pic.twitter.com/HB2Kd8eFRN
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
夜の隠岐神社。これから海士町で活躍されてる方々と飲み! pic.twitter.com/jYu9S8c2qT
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
海士町の第一線で活躍されてる方々と!楽しかったなあ。次は一ヶ月くらい滞在したい笑。巡の環代表阿部さん、海士町高校魅力化プロジェクト岩本さん、豊田さん、役場の中根さん、そしてキャラの濃い民宿なかむらの大将と! pic.twitter.com/Z2EMLhNTAL
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
家入さんが改めて驚いたのは、冒頭にも紹介したIターン組の多さだという。
海士町に来て出会う方出会う方みんなIターンで島外から来ていて本当にびっくりする。人口2500人の実に一割がIターンらしい。すごいなあ。
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
単に多いだけではない。海士町への移住者が注目を集めるのは、彼らが大企業出身者や有名大学卒業者など、いわゆる「高スペック」な若者であることだ。山内道雄町長が中国新聞の取材に、「彼らは島に活躍の場を求めている」「都会の生活がうまくいかなくて、島に逃げて来る人は成功しない」(2014年3月27日付朝刊より)と語っているのが、その雰囲気を端的に伝える。
「多様性を受け入れる」ことがカギ?
家入さんは海士町滞在の感想を、以下のように締めくくっている。
と言う訳ではるばる来たぜ海士町。もちろん有名な町なので、Iターンの取り組みや島留学プロジェクトなどはメディア経由で一方的に知っていたけど、実際飛び込んでみて、町の方々の優しさに触れ、第一線で活動されてる方々の話を聞き、ああなんて魅力的な町なんだ...と感じ入ってしまいました。
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
観光協会の方や、タクシーの運転手さん、ふらっと入った喫茶店のお母さん、道すがらすれ違う地元の方々。みんなね、とにかく優しいの。絶対に「こんにちはー」て挨拶してこられるの。これってとても大事なことなのに、何だか都会で見落としてた感覚。そして、お節介なまでにとにかく優しい笑。
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
人口2500人、そのうちの一割が島外からのIターンUターンの方が占める町。最近は増加しているらしい。そんな土壌だから、島外からたくさんの方々が移住してきて、様々なプロジェクトが立ち上がるんだなーって思った。多様性を受け入れることが出来てる、本当に魅力的な町なんだ。
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4
短い滞在だったけど、海士町の魅力の端っこに触れることが出来て、とても良かったです。次は一ヶ月くらい滞在したいなー!笑。皆さん本当にありがとうございました!
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 4