黄門、光秀、忠勝...各地に乱立する大河ドラマ誘致運動が熱い
大河ドラマ主人公にはある共通点が
ところで、近年視聴率が高い作品にはある共通点がある。「利家とまつ」「功名が辻」「篤姫」など夫婦仲がいいことだ。歴女のような女性がチャンネル権を握っているという訳ではないだろうが、主人公あるいはそのパートナーは正妻(夫)を愚直に愛し続けるという人物設定になっている。
本年の「軍師官兵衛」には戦国武将人気ナンバーワンの織田信長も登場するが、テレビに出てくる妻は正室の濃姫だけ。側室を多数抱えた史実からすると観ていて違和感があるけれども。
その点、主人公の黒田官兵衛は1人の妻しか愛さなかった。まさに大河ドラマ向きの人物といえる。2009年「天地人」の主人公・直江兼続もしかり。2011年「江~姫たちの戦国~」の主人公の夫である徳川秀忠は、(当時としては)女性関係にきれいな方だった。
権力にものをいわせれば側室を何人ももてたのに愛妻家......実は重要なファクターといえる。
NHK大河ドラマの誘致活動を展開するにあたっては、推す人物の異性関係をチェックしないといけない時代かもしれない。