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標高3メートル「日本一低い」日和山ってどんな場所?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.04.10 18:01
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日和山が1位に返り咲いた理由

天保山が地形図から抹消されていたあいだ日本一低い山に認定されていた日和山は、仙台湾に面した場所にある。こちらも明治後期に作られた築山で、以前の標高は6.05メートルあった。

震災前の日和山(Los688さん撮影、Wikimedia Commonsより)
震災前の日和山(Los688さん撮影、Wikimedia Commonsより)

天保山が再び日本一になって以降は「元祖 日本一低い山」と称されてきたが、東日本大震災で状況は一変する。地盤沈下と津波の二重被害を受けたのだ。山は消滅してしまったと思われ、新聞でもそのような報道がなされたが、このたびの国土地理院の調査により存在を確認。標高が3メートルほど減ったこともあり、再び「日本一低い山」に返り咲いた。

日本人は古来から「山には神が宿っている」と信じていて、日本最高峰の富士山や奈良県桜井市の三輪山などは霊峰としてあがめ祀ってきた。東京には富士山から持ち帰った溶岩をもとに造営された高さ8~10メートルほどの富士塚が今も残っている。歴史的背景と大きさは異なるけれども、人工的に作ったものも大きさに関係なく山として扱う、という文化は日本ならではかも。

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