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「観光客は捨てる」道の駅の成功のために必要なこと

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.03.27 17:42
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魚がメインだけど精肉も扱う

道の駅で扱っている商品は通常、地元の名産品や特産品、土産物ばかりで、他の品物はほとんどない。ところが萩しーまーとは、水産物がメインの施設であるにもかかわらず、精肉店、ベーカリー、和洋菓子など普段使いの商品も揃えている。

商品構成を一般のスーパーに近づける一方で、水産物の質を深める努力も怠らない。地魚「金太郎」を原材料にしたオイル漬け「オイル・ルージュ」は飛ぶように売れるヒット商品だ。他の地域でも売れており、東京の有名シェフも絶賛するほど。地元ではクズと呼ばれていた金太郎を、萩しーまーとは価値ある魚に一変させてしまった。

店内にはカサゴやヤリイカなど、地元で獲れた新鮮な魚介類がずらりと並ぶ。客が購入した商品の中には、トレー内でまだ動いているものさえある。一般的なスーパーではまず見られない光景だ。萩しーまーとの裏手には漁港があり、そこから直納されるため、活きのいい魚介類を販売できるというわけだ。

客を惹きつける演出も実に巧み。いけすで泳ぐ魚を買って食事処に持っていけば、その場で調理してくれる。また「真ふく祭り」では、来場者にふぐを無料でふるまっている。

こうした地道な取り組みが実って、「萩しーまーと」は道の駅の成功例となることができた。

道の駅同士は共存できるか?
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