葛飾区、「両さん」よりも「キャプテン翼」?
2014.01.08 17:46
広報紙の新年号一面も「キャプ翼」作者
ところで葛飾区でキャラクター銅像といえば、「寅さん」や「こち亀」といった先輩がすでに存在する。なぜ、ここに来て「翼くん」が推されているのか。
秘密は、その世界的な人気だ。同作は各国で翻訳版が人気を博しており、翼像の設置は海外メディアからも注目を集めた。この反応に青木克徳区長は「正直びっくり」(広報かつしかの対談より)だったというが、チャンスと見て敏感に反応、14年3月までに四つ木から立石にかけての区内7か所に「キャプテン翼」キャラの銅像を作ることを決めた。
地元商店街も通りの一部を「つばさ通り」に改名するほか、イラスト入りポイントカードの作成、街頭にはサッカーボール模型の設置など、「キャプテン翼」一色に。地元の社会人サッカーチーム「葛飾ヴィトアード」は高橋さんを後援会長に迎え、12月にチーム名も作品にちなんだ「南葛SC」に改めた。
区広報紙の新年号では、一面トップに高橋さんと青木区長の対談を掲載した。
「世界中からこの銅像を見に来ていただければ、本当にうれしいなと思います」
と喜ぶ高橋さんに、区長も力強く、「キャプテン翼の街・葛飾」を宣言している。
「葛飾区が『キャプテン翼』をシンボルに、子どもも高齢者も夢を持って元気に暮らせるまちにしたいと思っています」