「ういろうは名古屋発祥じゃない!」 有吉が河村市長に噛みつく
2013.12.04 12:49
フジテレビ系のバラエティ番組「有吉弘行のダレトク!?」は、一般人に広まっている間違った常識を指摘し、デマが広がる原因となった当事者に直接抗議を言いに行くという番組だ。
2013年12月3日の放送で番組が取り上げたのは「名古屋メシのデマをぶっ潰す!」。名古屋めしとして認知されているグルメが、他の地域発祥だったことが番組の調査で判明した。
福岡に建つ「ういろう」の碑
「ういろう」は米粉と砂糖で作る和菓子で、名古屋駅のお土産屋で主役を張っている。ところが、名古屋ういろうの元祖で創業350年の「餅文総本店」によると、発祥は中国で、日本に最初に上陸したのは博多だった。
名古屋名物と認知されるきっかけになったのが、1964年の東海道新幹線開通だ。車内販売で人気となり、ご当地名物になった。
しかし福岡市内にある石城山妙楽寺には、「ういろう伝来の地」と書かれた碑が立っている。ここから山口や京都、名古屋などへ伝わった。市長も「これは初めて知った!」と驚いていた。
「名古屋と刈谷なんかすぐ近所だがや!」
ツルツルとした平麺が人気の「きしめん」のルーツは愛知県刈谷市の郷土料理「芋川うどん」で、名古屋に伝わりきしめんになった。こちらも新幹線開通で名古屋めしとして認知されるようになった。
この検証結果を突き付けられた市長は、
「そんなもん、名古屋と刈谷なんかすぐ近所だがや! だいたいみんな同じ所だわ」
と謝罪を断固拒否。ゲストで名古屋出身の漫画家、江川達也は次のようにフォローした。
「名古屋って街道なんですよ。いろんな地方のものを吸収している。名古屋っていうよりも、東海三県で一つの文化を創っている」
有吉が「名古屋めしって言うからいけない。東海三県めしって言ってくれりゃ、何も問題ないんですよ」と発言したものの、市長は「何言ってんの、やっぱり名古屋が中心」と一歩も譲ることはなかった。