「42℃くらい出してやる」「来年は50℃」 暑さ日本一奪還に燃える熊谷市民
世間の話題に村上信五とマツコ・デラックスが首を突っ込む、日本テレビ系の深夜番組「月曜から夜ふかし」。2013年9月16日の放送で2人が最初に選んだのが、この夏「熊谷と館林に悲劇が起こった件」だ。
日本最高気温記録40.9℃を保持する埼玉・熊谷市と、「国内最高気温と真夏日の日数は熊谷より多い」とかみつく群馬・館林市。バトルが加熱する最中、驚くべきニュースが飛び込んできた。高知・四万十市が8月12日、熊谷を上回る41.0℃を達成したというのだ。
突然の出来事をしたたかに利用する四万十市。街には「暑さ日本一」を染め抜いたのぼりがあふれ、地元の農水産物直売所「西土佐ふるさと市」では通常100円のかき氷を「41円」で販売。商工会議所は地元名物の鮎で「41℃」をかたどったTシャツを作り、この好機を逃すまいとノリノリだ。
歓喜に沸く四万十。館林はあきらめムード
四万十市にはこの夏、日本一の暑さを体感しようと例年の6倍の観光客が押し寄せたという。最高気温を記録した観測施設は観光名所となっている。
「そりゃうれしいね。駐車場いっぱいよ、人間で。日本一になるっていいことよ、へへへ」(歓喜に沸く四万十市民)
「去年は日本一の山に行こうってことで富士山に登った。今年は日本一暑い所に行こうと四万十市に来た」(福岡からの観光客)
そんなピンチにもかかわらず、熊谷市民は意外にもへこたれていないようだ。人間の力ではどうしようもない問題にもかかわらず、再び日本一になる日を信じている。
「42℃くらい出してやりますよ。43℃くらいまでは許容範囲だから」
「来年は50℃いくんじゃないですか?」(熊谷市民)
一方の館林市は今年あまり気温が上がらなかったそうで、地元には諦めムードも。
「日本一はもう無理だろうね。そもそも暑いのが1位って喜ぶなんて、何考えているのだろうって思っちゃう」(館林市民)
暑さをウリにしている街の市民とは思えぬ発言だが......。そもそも史上最高気温の記録が一度もないのだから、熊谷にケンカをふっかける理由が分かりにくかった。
「ぜひ頑張っていただきたいですね。じゃあこの辺で館林と熊谷とはお別れということで」。これまで繰り返してきた「暑さバトル」にひと区切りがついてホッとしたのか、マツコは神妙な面持ちで締めの言葉を語った。