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お好み焼きと共に歩んでシェア1番 オタフクソース「気前のよさ」の理由

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2013.09.14 07:00
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   村上龍と小池栄子が日本の政財界人を招いてトークする、ビジネス番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京系、毎週木曜夜22時00分から放送)。2013年9月12日の放送に登場したのは、広島市に本社のある「オタフクソース」の佐々木茂喜社長だった。

   日本の食卓に欠かせない茶色のソース。実は日本独自の調味料なのだという。地域によって嗜好が異なり、関東はドロドロ、東海は濃厚、関西はサラッとしたウスターが強いといわれる。

   広島のオタフクソースは関東のものよりさらに粘り気があり、野菜や果実の甘みも強いのが特徴で、今やブルドッグソースなどの大手を追い抜き、全国1位のシェアを誇っているという(日刊経済通信社調べ)。

お好み焼きのためなら何でもします!がファン増やす

   オタフクソースは酒と醤油の卸小売業としてスタートし、ソースを手がけたのは戦後になってから。全国進出を始めたのは25年前で、最初の10年間は全く売れなかったそうだ。

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   そこで、ホットプレートで簡単にできる「お好み焼きこだわりセット」を開発し、セットとソースを一緒に買ってもらうことで徐々に売上を伸ばしていった。

   オタフクソースでは、お好み焼き屋の経営を希望する人に開業セミナーを実施している。授けるのは焼き方だけでなく資金繰りや原価計算まで。年1回開催する「お好み焼提案会」では、社員の考案したお好み焼きに限らないレシピを無料で提供している。

「文化がなくても人は死ぬ訳ではない。だが非効率を理由に文化を切り捨てたら、そこには何も残らない」(佐々木社長)

   ずいぶん気前のいい話だが、「お店が繁盛すれば、それだけ弊社のソースが売れるでしょう」という考えからだそうだ。2008年には地元にお好み焼ミュージアム「ウッドエッグ」を作ったりと、お好み焼き文化の普及に余念がない。

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