東京志向が強烈で、マンガとテレビが大好き！ 知られざる「新潟県民」の生態
関ジャニ∞の村上信五とマツコ・デラックスが語り合う日本テレビ系の深夜番組「月曜から夜ふかし」（毎週月曜夜23時58分から放送）。2013年9月9日に取り上げたテーマの1つは「新潟県」だった。
まずは「新潟県は何地方だか分からない問題」からスタート。広辞苑によれば新潟県は「中部地方」。ところが国交省や気象庁・ガス会社は「北陸」、環境省は「関東」、電力会社は「東北」と扱いはバラバラ。県の観光振興課の職員でさえ、はっきりと答えられない。
県民への街頭アンケートでは「新潟は関東の一部」
新潟駅前でアンケートを実施したところ、もっとも多かったのが「関東甲信越」。どうやら関東と同じ括りにされたい願望があるようだ。実際、東京に住む地方出身者で一番多いのが新潟県で、回答者の多くが「周りはみんな東京へ行っている」と答えていた。
東京への強い憧れは、あちこちに垣間見られる。新潟駅にある「忠犬タマ公」は渋谷の忠犬ハチ公を彷彿とさせる。若者に人気のショッピング施設は「ラフォーレ原宿・新潟」に「新潟アルタ」。地元民のイントネーションは、微妙になまっていたが。
新潟を代表する観光地はどこなのだろうか？ 新潟といえばスキー場だし海水浴場の数は日本一。しかし観光情報サイト「るるぶ.com」では県民が選ぶ観光スポットの人気ランキング1位は、朱鷺メッセ（ホテル日航新潟31階）にある「Befcoばかうけ展望室」だ。
早速番組スタッフが行ってみると、展望台に人気はほとんどない。新潟県は年間降水日数が191日もあり、快晴は16日しかないそうだ。これほどのリスクを背負った施設が1位になるとは、新潟県はどれだけ名所に恵まれないのか。
1年の半分以上が雨や雪というだけあって、新潟県民は自宅でマンガやテレビを見るのが大好き。「番組を見逃した人が、翌日職場や学校で話題についてこられるように」という配慮から、ご当地・三條新聞のテレビ欄にはお笑い番組のオチが書かれ、サスペンスドラマの犯人まで明かされていた。
全国有数の「漫画家」の輩出県
見るだけではなく作り手に回りたいという心情が働くのか、新潟は全国有数の「漫画家」の輩出県。高橋留美子や赤塚不二夫、水島新司などの巨匠が名を連ねている。
このほか番組では、「新潟県民はカレーが大好き」「新潟の『潟』の字がややこしい」といったことについて取り上げていた。ＶＴＲ後のトークでマツコ・デラックスは、
「新潟（市）は本当に立派な街よ。田中角栄のおかげで高速道路も新幹線もあるじゃない、パッとしたものがないだけで。ワガママよ！ 何が不満なのよ！！」
とツッコミを入れつつ、「でも...雪はすごいと思う。雪が人を卑屈にさせるのかな」と、豪雪地新潟に住む人の気持ちを代弁するかのような発言をしていた。