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20歳で成人式、30歳で「同窓会」がこれからの常識になってほしい

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.03.05 06:30
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「これからの人生、子どものころからの地元の友達と、また会う機会があるだろうか」

大学進学のため、故郷の街を離れて約10年。あれだけ仲が良かったOくんやNちゃんとも、まともに会ったのは――成人式が最後だ。その後、それぞれ全く違う道を歩んでいる今、再び彼らと出会う場面というものが、まるで想像できない。

そういう人は、おそらくそれなりに多いはずだ。

30歳の大同窓会「MITOE」in 磐田の様子
30歳の大同窓会「MITOE」in 磐田の様子

そうした現状を変えたい、という試みがあるという。20歳の成人式に続く、30歳の「同窓会」=MITOE(三十会)を習慣付けようというものだ。

2014年以来、笑屋(東京・千代田区)が各地でプロデュースしており、2015年2月28日には静岡県磐田市で開催され、地元出身者220人が出席した。ちなみにそのうち6割が市内在住、4割が市外からの参加だったそうだ。

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参加者にとっては、成人式以降なかなか会えなかった旧友たちと、再び縁を結び直すチャンスになる。また30歳ともなれば、実行委員長の鈴木昇太さんが「このMITOEをきっかけに恋愛やビジネスなど、また新しくつながり、磐田というあたたかいふるさとを盛り上げていけたら」とあいさつしたように、20歳の時とはまた違った付き合いにも発展しうる。

人口流出に悩む自治体にとっても有意義な話だ。上記のような出会いによる地域の活性化に加え、将来のUターンに向けたアピールにもつながる。また今回の磐田市では、ふるさと納税で会費を納めることが可能になっており(全国初)、税収面でもプラスだ。出席した渡部修市長からのラブコールにも、熱がこもる。

「現在、いろいろな場所で皆さん頑張っていると思いますが、ここで育った皆さんにいつかこのふるさと磐田に戻ってきてほしい。大好きな磐田で良い伴侶とともに良い人生を送ってほしいと思います」

すでにこれまでに10自治体でこの「MITOE」同窓会が導入されており、今後も群馬県前橋市、新潟県見附市、新潟市などで開催が計画されている。

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