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広西チワン族自治区の自由貿易試験区が中国・ASEAN協力の最前線に

2023.09.19 16:06

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309199799-O1-v9BIisb8

AsiaNet 100338 (1019)

【南寧(中国)2023年9月18日新華社=共同通信JBN】第20回中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)博覧会(China-ASEAN Expo、CAEXPO)は、東南アジアとの結びつきが強い、中国南部で国境地帯にあたる広西チワン族自治区にスポットライトを当てました。

広西チワン族自治区は近年、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の協力に特化した自由貿易試験区(FTZ)の設立により、中国の東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易・協力の最前線に躍り出ました。

広西チワン族自治区は、しばしば中国のASEAN諸国へのゲートウエーと表現されます。広西チワン族自治区とASEANの貿易額は、2012年の747億5000万元(約100億米ドル)から2022年には2811億1000万元へと増加しました。ASEANは2022年末までに、23年連続で広西チワン族自治区の貿易相手国のトップでした。

中国(広西チワン族自治区)自由貿易試験区は、中国の対ASEAN開放を促進し、中国・ASEAN協力の新たなメカニズムを試験的に導入するため、2019年に設立されました。

試験的FTZは、同自治区の区都である南寧地区、海岸沿いの欽州港地区、ベトナムと国境を接する崇左地区で構成されています。

試験的FTZ事務局によると、2023年6月までに9万社以上の企業がこの自由貿易区に参加しました。

自由貿易区の南寧地区は、現代金融、デジタル経済、現代サービスの発展に重点を置いています。

同地区は越境金融と人民元ビジネス、特にASEAN諸国との連携におけるイノベーションを開拓しています。

6月末までに、合計463の金融機関と企業が同地区に進出し--2018年の合計の22倍--、同地区のデジタル経済企業は5500社を突破しました。

欽州港地区は同自由貿易区唯一の沿岸地域として、欽州を中国とASEAN間の貨物輸送を促進するハイレベルのゲートウエー港にするよう工事を進めています。

今年1-7月の港湾貨物処理量は1億700万トンに達し、前年同期比10.3%増加しました。広西チワン族自治区発展改革委員会によると、同港のコンテナ取扱量は前年同期比15%増の330万TEUでした。

崇左地区には、果物貿易において中国で最も忙しい内陸港のひとつである友誼関港があります。今年上半期には、合計38万1000トンのASEANの果物がこの港を通して中国に輸入され、前年同期比130%増加しました。

友誼関港は近年、通関業務などの改革を進め、通航効率を高めています。

ベトナムに近いという利点を生かし、崇左のPingxiang Industrial Park(凭祥工業団地)はASEAN諸国から輸入される農産物の加工や、新素材、電子情報、小型家電などの産業に注力しています。

2013年に中国初の自由貿易試験区が上海に設立されて以来、中国は合計21のFTZと海南自由貿易港を設立しました。沿岸部から内陸部、国境の省に至るまで、中国のFTZはいたるところにあり、中国の高水準の改革開放のペースメーカーとなっています。

ソース:The Publicity Department of Guangxi Zhuang Autonomous Region

画像添付リンク:
Link: https://iop.asianetnews.net/view-attachment?attach-id=442265
(画像説明:中国南部・広西チワン族自治区の南寧にあるスーパーマーケットで女性がフィリピンから輸入されたバナナを選別)

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