茂木健一郎さんも注目！ 脳を刺激する幻想的な「ゆらぎ」写真展

脳科学者の茂木健一郎さんが、2015年4月9日に京都高島屋（京都市下京区）で開催されたトークイベントに出演し、「脳とゆらぎ」の関係について語った。茂木さんが出演したのは、「ゆらぎ」をテーマに幻想的な写真を撮り続ける遠藤湖舟さんの個展「天空の美、地上の美。‐見つめることで『美』は姿を現す‐」だ。

ギャラリートークのゲストとして登場した茂木さんは、遠藤さんの代表作ともいえる「ゆらぎ」作品群を鑑賞。風に揺れる水面に現れた一瞬の「美」を捉えたという作品を前にした茂木さんは、

「漫画の1コマのように、人間の脳は一瞬の中に動きや時間の流れを感じることができる。遠藤さんの『ゆらぎ』作品にはそれと同じように一瞬が閉じ込められている。写真なのに、水が揺らいでいるように見える」

と、脳と「ゆらぎ」の関係について言及した。

「ほんの少し立ち止まれば、自然の美しさは身近なところに溢れています。慌ただしい毎日にふと立ち止まり、宇宙や自然を見つめるきっかけになれば」

と語る遠藤さんの写真展では、宇宙から身近な足元にある「美」までを見つめて撮影したという作品約130点が展示される。屏風や掛け軸、映像などさまざまな手法で立体的に表現されており、月や地球、星々の写真を体感的に楽しめるという。

京都高島屋7階グランドホールで4月20日まで開催される。開催時間は10時から19時30分。入場料は、一般800円、大学・高校生600円、中学生以下は無料となる。また、来場者全員に遠藤さんの作品「昇る金星」の待ち受け画面をダウンロードできる特典がつく。

京都での写真展が終了した後、大阪高島屋（大阪市中央区）に移動して5月8日から18日まで開催。続いて横浜高島屋（横浜市西区）で7月29日から8月10日まで開催する予定だ。