「私の車の目の前で転んだ自転車の老人。そのまま動けなくなった彼を4人の女子高生たちが...」(岐阜県・60代男性)
会話のひとつもないままに...
そこへ登場したのが、二人の女子高校生。
二人は危険を顧みず、老人を助けに来たのだ。私もつられるように降車し、三人で老人を起こした。
二車線あるとはいえ狭い道で、周りからは状況がわかりづらい。我々がまだ道路の真ん中にいる間にも、左車線は車が走ってくる。
すると、女子高生の片方が両手を広げて車を制止。クラクションが鳴ったものの、その間にもう一人がおじいさんの自転車を端まで移動させることができた。
最初の二人に加えて、あとからもう二人の女子高生も参戦し、うち一人は交通整理、もう一人は私と一緒に老人の救助に尽力。この間、高校生と私の間に会話は多分一切無かった。
彼女たちはおじいさんを安全な場所に異動させた後も、路上に取り残された落とし物を拾ってきたり、「おじいさん、救急車呼んだからね」と声をかけたり、私が止めたままにしていた車を移動させに戻る際に、後続車に事情を説明したり......。凄い!
その後、4人の高校生と私は、救急車が到着するまで5人一緒におじいさんの様子を見ていた。