「危篤の父に会うために緊急帰国した私。トラブルもあったけど、『さすが日本』な出来事のおかげで...」(国外在住・40代女性)
海外在住の40代女性・Oさんは2024年の12月半ば、危篤状態の父親に会うために緊急帰国していた。
その途中で携帯電話を紛失。探す余裕もなく、彼女はそのまま病院へ向かうことになったのだが......。
<Oさんからのおたより>
2024年12月の半ば、父危篤の知らせを受け、住んでいる国から緊急帰国することになりました。
その際、羽田空港で国内線に乗り換えをしている間に携帯を紛失。
父の入院している施設や、付き添っている親族の連絡先なども手元に無く、失くしたと気付いた時は愕然として途方に暮れ、良い大人が空港の真ん中で声を出して泣き出す寸前でした。
乗り換える予定だったのは最終便で...
一刻も早く父に会いに行きたかったし、乗る予定だった国内線もその日の最終便だったため、「無くてもどうにかなる!」と思い、携帯を見つける事を諦めました。
結果、色々な方の助けもあってどうにか無事に父がいる施設に着き、穏やかに見送る事も出来ました。
そして、さすが日本です。
次の日、念の為に羽田空港の拾得物室に連絡すると、私の携帯が届いてると言うのです。
東京に戻った際に受け取ることができたのですが、その時に拾ってくれた方の連絡先や名前を聞くのを忘れてしまいました。この場をお借りしてお礼をお伝えしたいと思います。
本当にありがとうございました。
大切な父が亡くなった悲しみの中、あなた様が私の携帯を見つけて届けてくださっていたおかげで、「悪用されたらどうしよう」などの不安が無くなり、心置き無く父を見送る事が出来ました。
暗い中に暖かい灯りが灯された様な気分でした。
当たり前と言われてしまうと思うのですが、これから私もあなた様を見習い、忘れ物や落とし物を届けたいと思います。
本当に、本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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