紀元前3万年、さいたま市に人が住み始める 博物館年表に17万人ジワる「人類が先かさいたま市が先か」
2024.10.29 12:00
「年表」には「お国柄」が出る!?
an_shidaさんはさいたま市立博物館の年表に続ける形で、朝霞市博物館・入間市博物館・群馬県立歴史博物館の年表も紹介している。
様々な博物館を訪れる度に、年表をチェックしているのだという。
an_shidaさんは、その楽しみ方についてこう語ってくれた。
「たとえば埼玉県、でくくると日本の歴史の中ではそんなに大きな差はないはずです。平安時代があって鎌倉時代があって、明治維新になる。
でも、各博物館を見ると、織物が盛んだったとか水運の街だったというような地域の特色だけでなく、色々と見えてくるものがあるなと思います。
埼玉は超有名な戦国大名とか明治維新の主役とかそういう目立ったものがない分、新たに知る細かいことが見えてきたりして面白いですね」an_shidaさん)
埼玉以外では、新潟に行くと少なくない分量が「防雪」に割かれていたり、茨城に行くと「水戸藩」「幕末」に重点が置かれていたり、といった特徴があり、「お国柄」が見えてくるという。
「有名な何かがあるところはどこか誇らしさを感じます。そうでないところは控え目な印象をうけます。そういう博物館の性格からなんとなく地域の気風も感じられて面白いです」(an_shidaさん)
意外にも、個性があらわれる「年表」という存在。
今までスルーしがちだった人も、次に博物館に行くときは、じっくり眺めてみてはいかが?
知らなかった地元の魅力や特徴がひっそりと並んでいるかもしれない。