「複雑な家庭でつらい思いをしていた幼少期。路上で泣き叫ぶ私を、見知らぬ女性が玄関先に招いてくれて...」(宮崎県・40代)
家族に言えないまま、数十年が過ぎ...
というのも当時、両親は不在がちで、私の面倒を見てくれていたのは、それはそれは厳しい祖母でした。
だから、こんなことをして帰宅したら叱責される、と思ったのです。
私はお礼も言えないまま、泣きながらその家を去りました。
手当をしてくれた女性は、私を心配そうに見送ってくれましたが、私はその日あった出来事を家族に言う事ができませんでした。
中学生になり、一人でお礼を言いに女性のお家へ参りましたが、何度うかがってもご不在でした。
あの時、一言でも家族に伝え一緒にお礼を伝えに行っていたら、と結婚して地元をはなれ40代になった今でも時々思い出します。
複雑な家庭環境で精神的につらい幼少期でしたが、母親くらいの年齢の見知らぬ女性に親切にしてもらえた経験が、その後の私の心の支えになっていました。
あなたのお陰で私は少しだけ前を向くことができました。
本当に、ありがとうございました!
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談内の場所や固有名詞等の情報を、プライバシー配慮などのために変更している場合があります。あらかじめご了承ください)