神戸・ポートアイランドで大型バスが大横転 何があった?衝撃の〝惨状〟生まれた真相を聞く
「マグニチュード7の大地震」を想定
18日、Jタウンネット記者の取材に応じた投稿者・えさんによると、訓練の現場は16日、兵庫県神戸市の人工島・ポートアイランド。
メガホンの音が聞こえてきたため外の様子を確認したところ、バスやトラックがひっくり返った異様な光景を発見したという。
「訓練ということがすぐに分かったので、貴重な出会いに感謝しつつ撮影しました。
遠くから眺めただけですが、ニュースでしか見たことがない大規模訓練をリアルに見ることが出来て幸運でした」(えさん)
では、当日は具体的にどんな訓練が行われていたのだろうか? Jタウンネット記者は18日、訓練を主催した全日本高速道路レッカー事業協同組合(以下、JHR)関西支部に話を聞いた。
「JHRは全国に9つの支部があり、持ち回りで毎年10月に1つの支部が主催して研修会を開き、様々な催しをします。今年は関西支部主催で大規模な災害訓練を行いました」
そう説明してくれたのは、関西支部所属で研修会リーダーを務めた手塚丈之さんだ。
16日の午後1時~4時半まで、ポートアイランドの臨時駐車場には、次のような災害とその被害を想定した訓練会場が現れていた。
「マグニチュード7.0の大地震が発生し、山陽自動車道でがけ崩れが発生。その影響で上り下りの両方の道路で複数の車両が横転した」
その中で、救助活動と道路状況の警戒、救援物資を通したり怪我人を運ぶための導線を確保したりといった訓練活動が行われたという。
「神戸市消防局および兵庫県警の人員が上り線を担当、大阪市消防局および大阪府警機動隊が下り線を担当し、それぞれ訓練に当たりました」(手塚さん)
消防局員や警察のほか、主催者であるJHR関西支部の委員や、関西の大手バス会社3社の従業員も参加。それぞれの組織で負傷者への対応などを想定した訓練が行われていたそうだ。
「現場には、軽傷者役を含めた総勢230~240人の参加者がいました。また、ネクスコ西日本および阪神高速のパトロールカー、大型レッカー車3台、中型レッカー車3台、小型レッカー車4台も詰めていました」(手塚さん)
200人以上もの参加者によって行われた大規模な災害訓練。現場を目の当たりにしたえさんは
「このような訓練で腕を磨かれている現場の方々に敬意を表すると共に、その技術で一人でも多くの命を救って欲しいと願っています」
とコメント。また、投稿にはX上でこんな声が寄せられている。
「随分本格的や」
「横転して出入口も非常口も使えなくなったバスから乗客を救出する訓練は大変そう」
「実車をこれだけ転がすとは凄いと言うか素晴らしい訓練と思いますね!」