小5による〝夏休みの自由研究〟がハイレベルすぎて3万人驚がく 「全てのクリエイターが『ありがとう』って涙する」
目に見えない「コスト」もある
ただ、「光る剣」の材料には、すでに自宅にあった布やクラフトボード(ジョイントマットのような素材)、モバイルバッテリーなど、剣のために購入してはいないが、以前にお金を出して買っていた物も使われている。
そこで、ナナさんが改めて子供と「本当にこの剣は660円で作れるの?」「もし他の人に作ってもらうとしたらいくらぐらいになるんだろう?」といった話をした上で計算しなおしてみると、実際は材料費だけでも5000円ほどかかっている事が判明。
「(子供は)見えていないお金が思いのほか高額だったことに驚いた様子で、『お祭りで売ってた剣は高くなかった気がする......』と言っていました」(ナナさん)
ほぼ独力で作品を作り上げることも、勿論すごい。
ただ、本当にゼロから作った場合や、誰かに制作を依頼した場合にかかるコストの大きさを計算し、その上で「お祭りで売られていた剣の値段は実は高くなかったかもしれない」という結論まで辿りつけたことも、素晴らしい。本人にとっても、非常に有意義だったに違いない。
なかなかにハイレベルな小学5年生の自由研究に、X上では3万件(2日夕時点)のいいねのほか、こんな声が寄せられている。
「自由研究の工作って『作って終了』にしてた気がします。そこから『考察』まで加えるのすごい」
「作って終わりじゃなく、その感想と考察、自分なりの結論が入ってて、自由研究として100点満点だと思いました」
「造形を生業としているものとしては、この研究結果に行き着いた事に感動を覚えます」
「おそらく、この世の全ての作家、クリエイター、表現者が『ありがとう』って涙する内容だと思いました」
こうした反響に対してナナさんは、「本人はあまり実感がなさそう」としつつ、
「後日コスプレイベントに遊びに行った時に、お知り合いの造形レイヤーさんたちに『自由研究見たよー!』ってたくさん言ってもらえて嬉しそうにしていました」
と振り返った。