「寿司握ってる」「ゴマすってるのかも」 男鹿水族館でアザラシの〝謎動作〟激写され話題→何してる?飼育員に聞く
へい、お待ち――数分後にそう言って、おいしいお寿司を出してくれそうなアザラシが現れた。
こちらは2024年8月8日、Xユーザーの「おとも」(@osakana_otomo)さんが投稿した映像の一部。
水槽の中のアザラシが、両前足を合わせている。
ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、と握りこむような動作はまるで、"大将"のよう。
「寿司を握る練習中のアザラシ」という呟きと共に投稿されたポストには、万6000件を超える「いいね」(8月15日時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「寿司握ってる感がすごいです」
「まさしく大将」
「へいらっしゃい!なに握りやしょう!!」
「良いネタ入ってますよぉ」
「ゴマフアザラシなだけあって、ゴマをすってる練習かもしれません」
投稿者・おともさんによると、このアザラシは秋田県・男鹿水族館GAOの「こまち」。
本当に寿司を握る練習をしていたのか? それとも、他の何か......?
Jタウンネット記者は、投稿者・おともさんと男鹿水族館の飼育員に話を聞いた。
痒くて掻いているだけ?
秋田県男鹿市にある男鹿水族館GAOは、アザラシの他に、秋田の魚や県魚ハタハタ、ホッキョクグマなどがいる水族館。
投稿者・おともさんは熱心なリピーターの1人で、「飼育員さんたちがとても気さくで、とにかく明るい雰囲気なのが大好き」と語る。
そんな同館でこまちが"お寿司"を握っていたのは、2024年6月9日午前9時頃だったという。
「こまちはよく人の前に来て、ガラス越しに口を動かしたり、うなずくような仕草をするアザラシで、おしゃべりこまちとしても有名なのですが、この時は喋ってる余裕はなかったようですね」
「5月末の時点で換毛が終わっておらず、6月頭に終わっている様子が確認できましたが、もしかしたらヒレに少し古毛が残ってて痒かったのか、それともただ単に少し痒い日だったのか?」(おともさん)
果たして、真相は――?
男鹿水族館GAOの飼育員は次のように答えた。
「前肢(ぜんし)が痒くて掻いているのだと思います。他にも後肢(こうし)で同じような動作をしたり、首を掻いたりしていることもあります」
「換毛期には関係がなく、痒い時に掻いています」(男鹿水族館GAO飼育員)
お寿司を握っているわけではなかったが、痒がっている姿でさえキュートなこまちは、同館の人気者だ。
「ガラスに来て身体を掻いたり、時には寝ていたりと、お客様に人気のアザラシです」
「目の周りが黒く縁どられており、アイシャドウをしているような感じでとても可愛らしい子です」(男鹿水族館GAO飼育員)
Xで大反響になったことについて、男鹿水族館GAO広報担当者は、「こうして話題になって、アザラシや、男鹿水族館のことを知ってもらえることはとても嬉しいです」「アザラシの他にも沢山の魅力的な生き物がいますので、Xを見て実際に会いに来てもらえればと思います」とコメントした。
夏休みも残りあと少し。最後に男鹿水族館GAOを訪ねてみるのはどうだろう?