マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界 第百三十七回 サンポー食品「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」 文・写真:オサーン カップ麺ブロガーのオサーンです。 「ご当地カップ麺」連載の第百三十七回目となる今回は、サンポー食品の「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」をレビューします。 九州の定番カップ麺「焼豚ラーメン」のスープをさらに「こってり」にした商品となっています。 「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」(左)と「焼豚ラーメン」(右) 九州の大定番「焼豚ラーメン」がさらにこってり濃厚に 「焼豚ラーメン」は、九州の大定番カップ麺のひとつとして知られています。 九州では「カップヌードル」などと同様に多くのコンビニやスーパー等の店頭に並んでおり、九州民に愛されるカップ麺です。 シリーズ化もされていて、ノーマル味の他に現在レギュラー商品としてラインアップされているのは、「長浜とんこつ」と「熊本とんこつ」。 その他にも期間限定商品が時折登場しています。 「推しポイント」は「こってり濃厚」「あふれる豚骨の旨味!」 今回レビューする「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」は、いつもの「焼豚ラーメン」からさらにこってり感をアップさせたもの。 パッケージには「推しポイント」として「こってり濃厚」「あふれる豚骨の旨味!」と書かれています。 どれほど濃厚なのか、そして他に違いはあるのか。食べ比べていきます。 「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」の内容物 「こってり豚骨推し」(左)と「焼豚ラーメン」(右)の内容物 「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」の内容物は、3つの別添袋と麺。いつもの「焼豚ラーメン」は別添え袋4つと麺。 うち、麺とハート形の「焼豚」の袋は両者共通と思われます。 「スープ」や「調味油」の袋が両者で異なっている上、「焼豚ラーメン」に入っている「紅しょうが」は「こってり豚骨推し」には入っていませんでした。 先入れの「スープ」と「焼豚」を麺の上に開けた状態 どちらも「スープ」と「焼豚」を先入れ。 いつもの「焼豚ラーメン」は粉末の他にコーンやネギが入っているのに対し、「こってり豚骨推し」は粉末とネギのみです。 「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」食べてみた 「こってり豚骨推し」(左)と「焼豚ラーメン」(右) 湯戻しして完成した「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」と「焼豚ラーメン」を見比べると、スープの色、コーンや紅しょうがの有無、さらにネギの量といった違いが。見た目にはかなりの差があります。 具が少ない「こってり豚骨推し」はがだいぶ寂しく映りますが、スープにそれだけ注力しているということでしょうか。 いつもより濃厚な豚骨スープ 食べてみると、スープは通常の「焼豚ラーメン」に比べてかなり濃厚です。 少しとろみがついていて、ほのかながら豚骨臭が感じられ、少し粉っぽい骨感もあります。 これだけ濃厚感のある豚骨スープはカップ麺ではあまりお目にかかれないレベル。 食べ比べてみるといつもの「焼豚ラーメン」は豚骨がだいぶ薄く感じられ、豚骨の他に胡椒で味が整えられていることも実感できました。 特に九州外の人にとっては、いつもの「焼豚ラーメン」より今回の「こってり豚骨推し」の方が"豚骨ラーメン"のイメージに近いのではないでしょうか。 スープ表面に油の層ができる「こってり豚骨推し」 スープ表面の油の量も違います。 異なる色のパッケージの「調味油」は量に違いがあるようで、「こってり豚骨推し」の油はスープに層ができるほどたくさん入っていました。 いつもよりかなり濃厚な豚骨スープと大量の油の組み合わせにより、こってり感がずっと強くなっています。 「焼豚ラーメン」ブランドの商品ではありますが、もはやいつもの味とは別物の感がありました。 「いつもの」と同じとこ、違うとこ 縮れのついた中細の油揚げ麺 一方で、中細で縮れのついた油揚げ麺は、いつもの「焼豚ラーメン」で使われている麺と同じものだと思われます。ただ、麺量はいつもより少なめでした。 麺の縮れによってスープのりが良く、麺とスープに一体感があります。 濃厚なスープの中で麺の小麦の風味をしっかり感じ取ることができました。 豚骨ラーメンといえば博多ラーメンの極細ストレートの麺をイメージすることが多いと思いますが、「焼豚ラーメン」の麺はそれに比べると縮れがついていて太め。 というのも、「焼豚ラーメン」が再現しているのは博多ラーメンではなく豚骨ラーメンの源流である「久留米ラーメン」です。 久留米ラーメンでは博多より太めで縮れのついた麺が使われていることが多いので、その特徴をある程度再現できていると言えるでしょう。 ハート型のチャーシュー 具として入っている、ハート型のチャーシューは「焼豚ラーメン」シリーズの大きな特徴。 厚さはないですが大きくて濃いめに味がつけられているので、アクセントとして機能しています。 ネギの量はいつもより少なかったです。いつもなら入っているコーンや紅しょうが入っていないのも、スープが濃厚な分のコスト的な影響と思われます。 濃厚豚骨スープは大きな価値 豚骨味がとても濃厚で油の厚みもあるスープは、いつもの「焼豚ラーメン」とはもはや別物。カップ麺としてはかなり本格的な豚骨スープを楽しむことができました。 麺量はいつもより少なく、具のコーンや紅しょうがが省略されてしまっているものの、この濃厚な豚骨スープは食べる価値あり。 特にクセのある豚骨ラーメン好きの人におすすめしたいです。 筆者:オサーン カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 X(@ossern)