ちっちゃくて、可愛すぎ! 〝ミニカブトガニ〟たちの脱皮の様子が話題に「自然の造形美」「ネイルかと思った」
地球上には、太古の昔から現在に至るまでほとんど姿を変えずに生き続けている、いわゆる「生きた化石」と言われる生物たちがいる。
うちわのような形が特徴的な「カブトガニ」もその一種だ。
そんなカブトガニの「脱皮」の様子を映した画像が、X上で注目を集めている。
こちらは、笠岡市立カブトガニ博物館(岡山県笠岡市)の公式Xアカウントが2024年6月23日に投稿した1枚だ。
人間の手の指の上に乗っているのは3匹の小さいカブトガニ。その隣には、同じような形をした透明な物体がある。
これが、カブトガニたちの「抜け殻」ということだろう。こんなに小さくてもちゃんと脱皮するなんて......生命の神秘を感じる。
Jタウンネット記者は25日、投稿の経緯について同博物館学芸員の東川洸二郎さんに話を聞いた。
1か月~数か月単位で脱皮する
東川さんによると、写真を撮影したのは23日の午後2時ごろ、場所は館内の飼育室だ。
東川さんいわく、撮影のきっかけは静岡県清水町の「幼魚水族館」の公式Xアカウントの投稿を見たことだった。
「(幼魚水族館の)飼育中のカブトガニが脱皮をしたポストがバズっていたので、それにあやかって投稿しました」
カブトガニは、体が小さいうちは脱皮頻度が高い傾向にあり、成長するにしたがって1年に1回ほどになっていくという。
投稿写真に映っているカブトガニたちは、1か月から数ヵ月に1度ほどの頻度で脱皮しているそう。つまり、それだけグングン成長しているということだ。
そんなミニカブトガニたちの脱皮の様子に対し、X上でこんな声が寄せられている。
「子供は色薄いんですね。驚きです!」
「かわいい!」
「自然の造形美の不思議を感じます」
一方、指の上に乗せられたカブトガニたちとその脱皮殻について「そういうネイルかと思った」という声も。
こうした反響を受け、東川さんは
「ネイルを意識した投稿ではなかったのですが、言われてみると確かにネイルっぽいなと思いました。 カブトガニを通していろいろな方の見え方が聞けて楽しい投稿となりました」
とコメントした。
なお、カブトガニたちの脱皮殻はその後、博物館で販売されるとのことだ。