シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Gさん(大分県・30代女性) その日、激しい腹痛に襲われたGさんは、帰宅途中の電車の床で座り込んでしまった。 何事かと距離を置いていく乗客たち。しかしその人たちをかき分けて、1人の男性が現れて......。 しゃがみこんだGさんに気付いた男性客がいて...(画像はイメージ) <Gさんの体験談> 2018年4月25日のことです。 その頃、長引く生理で下腹部に悩まされていた私は仕事が終わる30分前に突然、異常な激痛に襲われました。 電車で座り込むと周囲の乗客が避けていき... 上司にはそのまま退勤するように言われ、会社の廊下でなんどもしゃがみこみ、倒れながらも、彼氏にLINEして自宅近くの駅まで迎えをお願いしました。 この時は「単なる腹痛だろう。早く帰りたい」という一心で駅へ。乗り込んだのは帰宅ラッシュ時間の満員電車だったので、座れるはずもなく、発車とともに私は力尽きて床にしゃがみこんでしまったのです。 満員電車に乗り込んだ結果(画像はイメージ) 周囲の乗客たちは何事かと私から距離を置き、私の周りだけに少しばかりスペースができたのを感じた時でした。 人混みをかき分けて現れた1人の見知らぬ男性。意識も朦朧とする中で、私はその人が不思議な事を言ってくるのを聞きました。 「大丈夫? 気づかなくてごめんね、どこか痛いの? 歩ける? あっちに僕座ってたからとりあえず座りな!」 なぜ謝るのですか? なんて聞く余裕はありませんでしたが、その一言で人の良さが分かりました。 そして、私はその人に支えてもらいながら、優しく座席に座らせてもらったのでした。 男性は立つこともできない私を抱えて... 男性はそのまま私の降りる駅を聞くやいなや、私の座る席の前に立ち、突き刺さる他の方の視線に恥じらいもせず、同じ駅で一緒に降りてくれました。 そして、歩けもしない私を抱えて改札を出てくれました。 こんな時にきまずい気持ちを持つのも変な話で、最低ですが......「彼氏が駅まで迎えに来てくれてます」なんて言いづらいなぁと考えていたら、なかなか改札口から出てこない私を心配し、彼氏からの着信が鳴りました。 電車から降ろしてもらったところで...(画像はイメージ) 歩けないし、頼りきるしかないとその男性に彼氏が駅前まで迎えに来ていることを伝えると、そこまで運んでくれて、彼氏に託す感じですぐさま男性は居なくなりました。 激痛で悶絶し、相手の顔もまともに見れないほどだっため、彼氏に代わりにお礼をお願いする隙すらなく、お礼も言えないまま......。 その後、彼氏に救急車を呼んでもらい、CT検査等をしましたが、異常なし。翌日の受診した産婦人科でも異常はありませんでした。 今思えば、妊娠に気づかずの化学的流産だったのかもしれません。 あんなたくさんの人の中で1人だけ献身的にずっと声をかけてくれて、救ってくれたあの時の男性に、ほんとに何年経っても感謝。感謝です。 電車で席を譲ってもらった時に...(画像はイメージ) 電車で私の前に立ってくれていた時に、下を向いていた私には足元にご自身のカバンを挟むように持たれていたのが見えていました。 カバンの中にはたくさん教科書のようなものが入っていて、「大学生?教師?さんかな?」と思いながら意識を保っていたのは覚えています。 あの時はほんとにありがとうございました。 誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて! 名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。 Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。 読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。 (※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談を、プライバシー配慮などのために編集している場合があります。あらかじめご了承ください)