「満員電車の床にしゃがみこんだ私。奥から近付いてきた男性に、不思議な言葉をかけられて...」(大分県・30代女性)
男性は立つこともできない私を抱えて...
男性はそのまま私の降りる駅を聞くやいなや、私の座る席の前に立ち、突き刺さる他の方の視線に恥じらいもせず、同じ駅で一緒に降りてくれました。
そして、歩けもしない私を抱えて改札を出てくれました。
こんな時にきまずい気持ちを持つのも変な話で、最低ですが......「彼氏が駅まで迎えに来てくれてます」なんて言いづらいなぁと考えていたら、なかなか改札口から出てこない私を心配し、彼氏からの着信が鳴りました。
歩けないし、頼りきるしかないとその男性に彼氏が駅前まで迎えに来ていることを伝えると、そこまで運んでくれて、彼氏に託す感じですぐさま男性は居なくなりました。
激痛で悶絶し、相手の顔もまともに見れないほどだっため、彼氏に代わりにお礼をお願いする隙すらなく、お礼も言えないまま......。
その後、彼氏に救急車を呼んでもらい、CT検査等をしましたが、異常なし。翌日の受診した産婦人科でも異常はありませんでした。
今思えば、妊娠に気づかずの化学的流産だったのかもしれません。
あんなたくさんの人の中で1人だけ献身的にずっと声をかけてくれて、救ってくれたあの時の男性に、ほんとに何年経っても感謝。感謝です。
電車で私の前に立ってくれていた時に、下を向いていた私には足元にご自身のカバンを挟むように持たれていたのが見えていました。
カバンの中にはたくさん教科書のようなものが入っていて、「大学生?教師?さんかな?」と思いながら意識を保っていたのは覚えています。
あの時はほんとにありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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