「満員電車の床にしゃがみこんだ私。奥から近付いてきた男性に、不思議な言葉をかけられて...」(大分県・30代女性)
電車で座り込むと周囲の乗客が避けていき...
上司にはそのまま退勤するように言われ、会社の廊下でなんどもしゃがみこみ、倒れながらも、彼氏にLINEして自宅近くの駅まで迎えをお願いしました。
この時は「単なる腹痛だろう。早く帰りたい」という一心で駅へ。乗り込んだのは帰宅ラッシュ時間の満員電車だったので、座れるはずもなく、発車とともに私は力尽きて床にしゃがみこんでしまったのです。
周囲の乗客たちは何事かと私から距離を置き、私の周りだけに少しばかりスペースができたのを感じた時でした。
人混みをかき分けて現れた1人の見知らぬ男性。意識も朦朧とする中で、私はその人が不思議な事を言ってくるのを聞きました。
「大丈夫? 気づかなくてごめんね、どこか痛いの? 歩ける? あっちに僕座ってたからとりあえず座りな!」
なぜ謝るのですか? なんて聞く余裕はありませんでしたが、その一言で人の良さが分かりました。
そして、私はその人に支えてもらいながら、優しく座席に座らせてもらったのでした。