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一口で「脳がバグる」 新潟ご当地アイス「もも太郎」の情報量が多すぎた

福田 週人

福田 週人

2024.06.18 20:00
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新潟県には、名前に「もも」が入っている、「りんご果汁」を使った、「イチゴ味」のご当地アイスがある──2024年5月、Jタウンネット記者はX上でそんな情報を目にした。

何を言っているのかちょっとよくわからなかったので、とりあえずそのアイスを取り寄せてみた。

届いたのが、こちらだ。

届いたよ!(画像は記者撮影、以下同)
届いたよ!(画像は記者撮影、以下同)

冷菓メーカーのセイヒョー(本社:新潟県新潟市)が販売している「もも太郎」だ。

パッケージにはどんぶらこどんぶらこと川を流れてきそうなモモの絵。その中に入っているのは、桃色のアイスキャンディーだ。

絶対もも味だよ、この色は。
絶対もも味だよ、この色は。

これが「モモ味」じゃないなんて考えにくいが......とにかく、一口食べてみよう。

脳がバグる

えっ......?
えっ......?

......イチゴだ。食べた瞬間、口の中に広がったのは確かにイチゴ味だった。

しかも、アイスキャンディ―というよりはかき氷に近いザクザクとした食感なので、感覚としては本当に「イチゴ味のかき氷」を食べている感じだ。

パッケージや名前とのギャップですでに脳が混乱しているが、さらに驚くべきは......。

どこにも「イチゴ」って書いてない!
どこにも「イチゴ」って書いてない!

原材料には「イチゴ」なんて書かれていない。入っているフルーツ系の材料と言えば「りんご濃縮果汁」くらいだ。

だが、りんごの風味はほとんどない。繰り返すようだが、味わいは完全に"イチゴ味"なのだ。

爽やかな甘さでとても美味しいことだけは間違いないのだが......一体なんなんだ、このアイスは!?

Jタウンネット記者は6月14日、「もも太郎」についてさらに深く知るために、セイヒョーを取材した。

ルーツは昭和初期の「桃型」

取材に応じた同社社員によると、「もも太郎」の発売は昭和初期。

当時、新潟地域のお祭りでは、桃の形をした木型に氷を詰めてシロップをかけ、それに割り箸を刺した氷菓子が売られていた。

その形から「桃型」と呼ばれていたその氷菓子を、いつでも食べられるようにと製品化したのが「もも太郎」の始まりだという。

名前の由来は「桃型」からだった(画像はセイヒョー提供)
名前の由来は「桃型」からだった(画像はセイヒョー提供)

イチゴ味なのに名前に「もも」が入っている理由は分かった。

では、りんご果汁を使用しているのにイチゴ味なのはなぜなのだろうか? 記者の質問に、同社員はこう説明した。

「時代に合わせた改良による味の変遷はありますが、ベースがイチゴ味であることはずっと変わっておらず、『もも太郎』が誕生した当初はそもそも果汁を使用していませんでした」

リンゴ果汁が原材料に加わったのは平成初期。よりおいしくするための改良の一環だったそうだ。

最初から「イチゴ味のアイス」だった
最初から「イチゴ味のアイス」だった

初見ではまず味を当てることはできないだろうユニークな新潟ご当地アイスに、X上ではこんな声が寄せられている。

「頭混乱した(笑)」
「いっぺんに情報が入ってきて理解がむずかしい(笑)」
「さらに岡山県のアイスじゃないところもポイント高い」

そろそろ夏も近づいてきて、アイスが美味しい季節を迎える。読者の皆さんも、この美味しくて不思議なアイスを一度試してみては?

新潟県民以外も、オンラインショップから購入可能。8月31日までは数量限定・期間限定の黄色いアイスキャンディー「ももえちゃんレモン味」(レモン濃縮果汁入り)も販売している。

セイヒョー

本社所在地:〒950-3304 新潟市北区木崎下山1785番地
公式サイト:https://www.seihyo.co.jp/
PickUP!

セイヒョー 新潟ご当地アイス「もも太郎」

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