「雨に濡れる私の横を、笑いながら通り過ぎる男子中学生。傘が飛ばされた田んぼの方を眺めていると...」(岩手県・20代女性)
「困ってたら助けるのが当たり前でしょ?」と物語る無言
「やっぱ、誰も助けてはくれないよね......。これは私がなんとかしなきゃかな......。取れるかな? きっと服も靴も汚れちゃうけど......」
落ち込んだ私は、飛んで行った傘の方を見ていました。
すると、さっきの中学生の男の子が田んぼの中に入っていくではありませんか。
その男の子はひょいっと傘を掴んだかと思うとこちらへ寄って来て無言で私に傘を渡し、やはり友達とふざけ合いながら帰っていきました。
「取ってあげる」とも「どうぞ」とも言ってはいませんでしたが、それが逆に「困ってたら助けるのが当たり前でしょ?」と物語っているようでした。
その時の男の子が、小さい頃の私のヒーローです。
あのときはびっくりしすぎて声が出なかったけど、本当にありがとう。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談を、プライバシー配慮などのために編集している場合があります。あらかじめご了承ください)