ホテルの〝コワモテ料理長〟が自らレポート 呉の夜を楽しむためのグルメマップが信頼できすぎる
「おかえりなさい」と出迎えてくれる店の数々
Jタウンネットの取材に応じたクレイトンベイホテルの総務部経営企画室担当者は、今回のグルメマップ作成のきっかけ、制作意図について尋ねると、次のように答えた。
「呉市は大手企業様の撤退や人口減少などにより、私共のようなホテル業は大変な危機感を持っています。また、2025年の2月より呉市観光の中心的な存在の『大和ミュージアム』がリニューアルのため、約1年間閉館します。私共で何かできないのか? SNSを通じて呉市の魅力を発信できないのか?と考え、行動に移しました」
呉市へは、「大和ミュージアム」や「てつのくじら館」「海上自衛隊呉基地」を目的に訪れる観光客が多く、滞在は昼間のことが多い。だから「なかなか夜の呉を体験していただけることも少ないのが現状です」と同担当者。
しかし、夜の呉も見るべき場所は多いという。街の魅力を尋ねると、「昭和感溢れるお店が多く点在しており、映画のロケセットみたいな街並みです。お店の方も人柄がよく、情を大切にされ、おかえりなさいと出迎えてくれる」「鶏皮の味噌煮込み、呉のがんす、音戸のじゃこてん、呉冷麺、呉の焼き鳥屋(ほとんどのお店で生簀がある)、など特徴ある呉グルメが魅力」とどんどん答えが返ってきた。
コワモテ料理長によるグルメマップは料理長がそんな店で食べている様子を撮影した動画に繋がるQRコードを印刷している。「動画を通じて臨場感を大切に呉の魅力を伝えられたら」という思いで制作したそうだ。
「料理長自らお店に出向き、お店やグルメの情報が見られるマップはなかなか見当たらないと思います」と担当者は、胸を張る。
「今までは"呉に来ていただいてから呉グルメを知る"でしたが、今後は呉に来られる前に知っていただけるように、微力ではございますが、発信していきたいと思います」(クレイトンベイホテル担当者)