エレベーターの隙間にミニカーが落下⇒後日、郵送で帰ってきたのは... 高級ホテルの「神対応」に感動広がる
皆でアイデアを出し合った
取材に応じた同ホテルの広報担当者によると、卯月さんから相談を受けた数日後、予定していた月に1度のエレベーター点検があった。
その際に、ホテルのエンジニアスタッフが点検業者に「くまなく探して欲しい」と依頼。無事にミニカーの発見に至ったという。
「彼(エンジニアスタッフ)にも2人の子供がいるので、ミニカーをなくした時の残念そうなお子さんの様子が手に取るように分かったんだと思います」(広報担当者)
そのうえで、卯月さんの息子を喜ばせるために何かできないかとエンジニアチームでアイデアを出し合った結果、レッカー車を買って一緒に送り返す事に。
また、ゲストサービスチームがそれを郵送する際にメッセージカードも添えることになり、そちらも皆でアイデアを出し合って遊び心溢れるメッセージにしたそうだ。
「(一連の対応は)誰か1人が発案したわけではなく、異なるチームのタレント(Wスタッフの呼称)たちがアイデアを出し合って行いました。男の子に笑顔になってほしくて連携した結果です」(広報担当者)
広報担当者によれば、W大阪の遊び心あふれるこの対応には、宿泊客から「Xでバズっていたよ」と声を掛けられたり、同系列や競合ホテルから「同じホテリエとして素晴らしいと思います」といった旨のメールが送られてきたりしているとのこと。
「手前味噌になりますが、このようなタレントたちと一緒のホテルで働けていることをとても誇りに思います」(広報担当者)
大事なミニカーを落としてしまったときはとても辛かったに違いない。しかし、幸せの黄色いレッカー車は、落とし物と一緒に、悲しみを上回る喜びを運んできた。
卯月さん親子にとっては、きっと一生ものの良い思い出になることだろう。