「人を超えてる」「遠目からだと完全に...」 東武鉄道浅草駅の案内板に4万6000人が驚愕した理由
思わず目を疑うような案内ボードが、東武鉄道浅草駅に置かれていたという。
X上で注目を浴びた写真が、こちらだ。
こちらは2024年5月1日、栃木県在住のXユーザー・乗り鉄パウエル(@foreverEF5861)さんが投稿した1枚。ポストには4万6000件を超えるいいね(21日夕時点)のほか、驚愕するユーザーのリプライや引用リポストが相次いでいる。
確かに独特なフォントが印象的で目を引く1枚だが、そんなに......? と思った読者もいるかもしれない。
そんなあなたには、乗り鉄パウエルさんが写真に添えたつぶやきを読んでいただこう。
「印刷かと思ったやんけ
これ手書きはクオリティ高いんよ」
手書き...だと...?
えっ......あのボードが、手書き!? 嘘だろ......。
真相を知ってから改めて見ても、やはり手書きとは思えないクオリティの高さ。これは、4万6000いいねにも納得である。
2日、Jタウンネット記者の取材に応じた乗り鉄パウエルさんによると、ボードを撮影したのは1日の午後6時30分頃。
乗り鉄パウエルさんは鉄道旅行が趣味で、全国を旅している。その中で手書きの案内ボードを見たことはあったが、東武鉄道浅草駅の改札口で目に飛び込んできたこのボードには、大きな衝撃を受けた。
「PCとかで入力したかのようなキレイな文字だったので、こんな印刷とかディスプレイ表示のように見える手書きのボードもあるのかと衝撃的でした。
特に浅草駅や東武鉄道は日頃から利用しているので、身近なところにこう言ったものがあるのもすごく嬉しい気持ちになりました」(乗り鉄パウエルさん)
なぜこんなにもボードに凝っているのか? Jタウンネット記者は2日、東武鉄道にも話を聞いた。
一体だれが、何のために?
同社広報部の担当者によると、話題の手書きボードは2024年4月末に設置された。
案内を描いたのは浅草駅の駅務係。利用者が遠くから見ても分かりやすいような、そして、インパクトもあるような書き方を心掛けたという。
「以前からホワイトボードに手書きのご案内を掲出しておりましたが、より見やすくお客様の目に留まる案内が良いのではと考え、新たにブラックボードを活用し、ご案内の一助となればという思いで作成し、設置させていただきました」(広報部の担当者)
利用者の利便性を第一に考えて手書きされた案内には、Xユーザーから
「電光表示にしか見えんかった すごい」
「遠目からだと完全にデジタルサイネージにしか見えん」
「これ手書きなんか... ディスプレイに表示されてるのかと思ったわ」
「手書きでこれは人を超えてる」
といった声が寄せられ話題に。反響を受け、担当者は次のようにコメントしている。
「駅務係のちょっとした遊び心から生まれ、本質としてはお客様へのご案内のために書いたことがこんなにも反響をいただきまして、弊社として大変嬉しくおもいます」
東武鉄道浅草駅を使う時には、ぜひ間近で、そしてちょっと離れたところからも、駅務係のワザを目の当たりにしてほしい。