日本初の「LED式信号機」、いつどこに設置されたか知ってる? 意外な場所にあるワケは
近頃、様々な場所で、信号機が電球式からLED式に変わってきている。
そんなLED信号機が、日本でいつから利用されているか、皆さんはご存知だろうか。
X上で、全国初のLED信号機を紹介する投稿が、注目されている。
こちらがXユーザーの「たこ@道路好団垢」(@road0724day)さんが2024年2月1日に投稿した、全国で初めて設置されたLED式信号機の写真。
いったいどこにあるのかというと――なんと、徳島県警察本部前(徳島県徳島市)だ。
東京や大阪といった大都市ではなく、徳島市というのが、ちょっと意外だ。
さらに驚くべきことに、信号機に取り付けられている銘板によると、設置されたのは1994年10月21日。
なんと今から30年前だ。LED式信号機、そんな昔からあったのか!
なぜ30年前、徳島に?
「たこ@道路好団垢」さんの投稿に、X上でもこんな驚きの声が多く寄せられている。
「LED信号も初設置してから結構年月経ってますね~」
「全国初のLED信号機って東京じゃなくて徳島だったのか」
「嘘やんって思ったけど本当だった。青色LEDってそんな前からあったんだ」
それにしてもなぜ30年前、徳島にLED式信号機が設置されたのか。
2月9日、Jタウンネット記者は徳島県警察本部交通部交通規制課の近藤裕幸次長に話を聞いた。
近藤次長によれば、きっかけは徳島県阿南市に本社を置く日亜化学工業が1993年、青色LEDを開発したことだった。
「日亜化学工業が青色LEDを開発して、どう利用するかとなった時に『信号機に使うのはどうか』との提案が徳島県警にありました。そこで県警は信号機メーカーを紹介したところLED式の信号機が開発され、94年になって県警本部前に設置されました」(徳島県警察本部交通部交通規制課・近藤次長)
同時期にLED式信号機は愛知県内にも設置され、当初は物珍しさから県外や海外から多くの人が視察に訪れたとか。
その後、徳島県警では1995年度にLED式の信号機を正式に採用し、以降毎年100機ずつ設置を進めている。
30年も前から、徳島県警前で稼働を続けるLED式信号機。これからも県民たちの交通安全を支え続けることだろう。