「歌舞伎町の居酒屋の前でティッシュ配りをしていた私。受け取った若い男が戻ってきて『これ、舐めな』」(埼玉県・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Sさん(埼玉県・30代女性)
Sさんは21歳のとき、歌舞伎町の居酒屋でアルバイトをしていた。
その一環でティッシュ配りをしていると、通りがかった男性にあるものを渡されて......。
<Sさんの体験談>
21歳の時、歌舞伎町の居酒屋でアルバイトをしていました。
店が暇になると、居酒屋の一杯無料券付きティッシュを持って店の前で配らなければいけないのですが......。
通り過ぎたかと思ったら、突然...
その日、私は風邪を引いてしまい、声がガラガラ。何を言っているかわからないくらいのハスキーボイスでした。
ティッシュを配っていると、受け取った20代くらいの男性が前を通りすぎて突然立ち止まり、来た道を戻ってコンビニに入っていきました。
そして、しばらくすると戻ってきて、「これ、なめな」とはちみつのど飴を差し出してくれたのです。
「あ、ありがとうございます!」と伝えたら振り向きざまに
「俺もこうしてもらったことがあったから」
と言って立ち止まることなく去っていきました。あまりに突然で、名前も連絡先も聞き忘れていました。
親切な気持ちがすごく嬉しかったし、風邪を引いていることを忘れてしまうくらい温かい気持ちになりました。
見返りを求めない優しさをもらい、私はあの時決めました。その人に何のお返しもできなかったけど、その優しさを違う人にお返ししようと。
親切にされて、親切にすることの気持ち良さを学びました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)