「『お母さん、ダメだよ!』若い母親だった私は、新幹線で隣の席のおじさんに叱りつけられて...」(静岡県・50代女性)
2024.01.19 11:05
席を立つと、男性が...
息子は、私が座席の下の端っこに置いたジュースを見て、「僕のジュース、僕のジュース」と言っていました。
私は、「いいの。持てないから置いていこう」と息子に言い、席を立ちました。
すると、今まで静かに新聞を読んでいた隣の席の男性に、ビシッと言われました。
「おかあさん。持って行かなくちゃダメだ!子供さんに親がそんな姿を見せてはダメだ。
あんたが子供の手本になってやらなきゃだめなんだよ!」
見知らぬ男性の言ったその正論に、恥ずかしさで顔がみるみる赤面し、逃げたくなりました。
おじさんの言ってることはもっともで、他人に諭された事に顔から火が出るほど恥ずかしく、缶を持って行きたいけど、幼い息子の手を離すわけにはいかない。
今ここでモタモタしていたら、新幹線を降り遅れる。
新幹線のドアが開き、私は息子の手を引いて、逃げるように席を離れました。
その時、おじさんはもう一度、「お母さん、ダメだよ!」と言いました。
でも私は、それを無視して小走りに新幹線を降りました。