「火を吹くタンチョウ」北海道で激写される 冬の朝日が生み出す光景に反響
吐く息も凍る寒さの中、鳥たちの決定的瞬間を捉えた1枚がX(ツイッター)上で多くのユーザーを魅了した。
さっそくその光景をご覧いただこう。
白い地面の上に立ち、空に顔を向ける2羽の鳥。まるでその嘴から炎を吹き出しているかのよう。
息が白くなるほどの寒さのはずだが、日の光がそれをオレンジ色に染めたおかげで、熱さを感じそうな1枚になっている。
こちらは2024年1月12日、新潟県在住の写真家・Koki Ueda(@fuehrsn)さんが撮影した写真。
Jタウンネット記者は16日、Koki Uedaさんに撮影までの経緯を聞いた。
すべての条件を揃えて...
Koki Uedaさんによると、話題の写真は23年12月30日に北海道の鶴居村で撮影したもの。
鶴居村の公式サイトによれば、例年12月中旬から下旬にかけて、100羽以上のタンチョウが飛来する日が増えてくる。現地では写真のような光景が見られることを知っていたKoki Uedaさんは、自分も撮影したいと数年前から7回にわたってチャレンジしていた。
しかし結果はすべて失敗。というのも望む写真を撮るためには、複数の条件が満たされている必要がある。晴れた日に、日の出のタイミングでタンチョウが飛んできて、朝日をバックに鳴いてくれなければならないのだ。
その日は、8回目の挑戦だった。 Koki Uedaさんは日の出前にポイントで待機。タンチョウが飛んでくるのをひたすら待ち......ようやく成功を手にした。
「肉眼で見てもオレンジ色の息を吐いて鳴いていて、とても感動しました。同時に撮影できた喜びもありました」(Koki Uedaさん)
度重なる挑戦のもと激写された珠玉の1枚に、2万1000件以上のリポスト、11万件を超えるいいね(16日昼時点)のほか、
「不死鳥伝説はこういう時に生まれたのかも」
「これぞ日本の景色だね」
「被写体への慈愛を感じさせる傑作ですね」
といった声が寄せられている。