「弁当屋の前にバイクを停めて食事してたら、『あれは君たちのか』。知らない人に尋ねられ『そうです』と答えると...」(福島県・50代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(福島県・50代男性)
Mさんは19歳の頃、友人とバイクで北海道へツーリングに行ったことがある。
その途中に立ち寄った弁当屋で夕飯を食べていると......。
<Mさんの体験談>
19歳の頃、友達と北海道へバイクでツーリングに行った時の話です。
フェリーで苫小牧に到着したのが夕方。行き当たりばったりの旅だったので、千歳へ行って夕飯を食べようと弁当屋さんへ入りました。
友達とご飯を食べてたら...
店内の横にちょっとした飲食スペースがあったので友達と食べていると、弁当を買い終えた女性のお客さんが話しかけてきました。
「表に止めてるバイクは君たちのか」
「そうです」と答えると、「これでジュースでも飲みな」と200円をくれました。
話を聞くと、息子さんもバイクに乗っており、他人に思えなかったとのこと。断ったのですが、熱心に勧めてくださるので、お言葉に甘えいただくことにしました。
女性はそのまま帰ると、10分くらいでまた弁当屋に戻ってきて、「今日は泊まるところどうするのか」と聞いてきました。
「テント持ってきてるので、これから泊まるところ探します」と答えたら、「じゃうちでお風呂に入っていけば」と言ってくれました。
さすがにそれは悪いと思い断りましたが何度も勧めてくれるので、またお言葉に甘えることに。近くだというのでバイクを押してお宅にお邪魔すると、次男だという息子さんがいました。
仕事の話や、家族の話などして友達と交互にシャワーをお借りし、TVを見ていると「泊まっていったら」とまで言ってくれる優しさ。
さっき会ったばかりの他人に泊まっていけって、なんて優しい人なんだろう。でもそこは丁重にお断りして家を出ました。あの時の北海道は最高の思い出です。あのお母さん、今もお元気かなぁ。
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