新宿駅西口広場を黄色く染める「土木コレクション」とは何なのか? 見どころを土木学会に聞く
2023年11月22日、新宿西口広場で開催中のイベントがX(ツイッター)上で注目を浴びた。
どんなイベントなのか、早速ご覧いただこう。

駅の構内で一異彩を放つ、大きな黄色いパネル。そこには「土木コレクション2023」と書かれている。
こちらは、公益社団法人土木学会が開催しているイベント「土木コレクション2023 HANDS+EYES」。
パネルに描かれた巨大なヘルメットなどからも、土木業界に関連していることは分かるが、一体何が展示されているのだろう? 見どころは?
22日、Jタウンネット記者は土木学会に聞いた。
土木コレクション、どんなイベント?
取材に応じた同学会・土木広報センターの担当者によると、「土木コレクション」は、明治期から昭和初期の土木エンジニアが熱意を持って国土づくりに取り組んできたこと、近年の土木エンジニアが様々な社会要請に応じて、新しいコンセプトのプロジェクトを生み出してきたことを伝えるためのイベントだ。2008年から、11月18日「土木の日」に合わせて開催されている。
土木界が保有する歴史資料、図面、写真など普段目にすることができない各種コレクションが公開されている。

2023年のメインテーマは3つ。
1つ目は「帝都復興」。関東大震災から100年の節目を迎えた今、復興までの事業をバナーやパネルで展示。今の東京が、どのように成長してきたのかを感じられる。
2つ目は「リニア中央新幹線」。東京・名古屋・大阪の三大都市の結びつきを強めることを期待されているリニア中央新幹線の開業に向けて工事に奮闘する様子を、写真や動画で紹介している。
3つ目の「森村橋復原プロジェクト」では、老朽化で落橋寸前だった「森村橋」(国の登録有形文化財)の復原が、設計当時の図書もほぼ残っていない中でどのように成功したのか、プロジェクトの全容を動画で見ることが出来る。

子供も楽しめるコンテンツとして、土木学会オリジナルラッピングの電車模型「ドボコレトレイン」を展示しているほか、来場特典(アンケート回答者限定)としてカプセルトイやカードマシンによるオリジナルグッズも用意しているとのこと。

「一般の方に土木を知って頂ける機会はなかなかないので、イベントを通して目に触れて頂けたらありがたいです」(同センターの担当者)
会場は新宿駅西口広場イベントコーナー(JR新宿駅西口)で、2023年11月24日まで(22日は19時まで、23・24日は10~17時)。観覧無料。