部長「ギャルに学べばいいじゃないか」 札幌市役所、職員研修にギャル招聘→バイブス超アゲアゲに
「お役所」イコール「お堅い」というイメージは、多くの人が持っているものだろう。
しかし、日本にはギャルから広報戦略を学んだ市があることを、皆さんはご存じだろうか。
それが、札幌市だ。
一体どういうことなのか。何故そんなことをしたのか。2023年10月26日、Jタウンネット記者は札幌市総務局広報部広報課を取材した。
23年冬、札幌市総務局広報部広報課は焦っていたという。
市の若い職員がどんどん辞めてくし、広報について会議をしてもいつも似たようなアイデアしか挙がらない。
――激ヤバである。この状況を打破しなければ。
そこで、当時の広報部長が思いつく。
「ギャルに学べばいいじゃないか」
ギャルのおかげで新アイデアがポンポンポンポ~~~ン
市の広報戦略をギャルに学ぶ。
一見、突飛なアイデアだが、きっかけがある。
それは部長が、大手企業なども採用している「ギャル式ブレスト」の存在を知ったこと。
組織の中に講師としてギャルが入り、上司部下関係なく全員敬語は禁じられ、ギャルに付けられたあだ名を使用する。そんな状況下で意見を出し合い、「それアゲだね~」「激ヤバ~」「いいじゃーーん」「ぶっ飛んでるじゃん!」とポジティブに肯定することで"ギャルマインド"を引き出す――コンサルティング会社「CGO(チーフ・ギャル・オフィサー)ドットコム」が提供するサービスだ。
広報課は2023年2月、職員研修としてこの「ギャル式ブレスト」を行うことにした。
"ギャルマインド"とは「自分軸」「直感性」「ポジティブ思考」から成り立つもの。ざっくり言えば「直感を信じて、前向きに自分の好きなことをやってこ~~↑↑」みたいな考え方らしい。
結果、どうなったか。
意見を肯定される環境にあることで心理的安全性が担保された
広報課の皆さんのバイブスはアゲアゲ。様々なアイデアがポンポンポ~~~ンと生み出された。
例えば、こんなものだ。
誰が一番クラークス博士になれるのか!コスプレコンテスト
クラーク博士と一緒にプリクラ撮る
いつでもどこでもシマエナガをつくる
時計塔チョコをつくる
雪を使ってリアルスプラトゥーン大会
そして、実現したのが......
アゲアゲ~~
サッポロスマイル 標高バイブスアゲ⤴リフトである。
もとになったのは、市内にあるスキージャンプ競技場「大倉山ジャンプ競技場」の展望台リフトを装飾するというアイデア。
2023年10月31日から、同競技場が保有する60台以上あるリフトの中の2台をアゲアゲに装飾し、「標高バイブスアゲ⤴リフト」として運行する。
なお、デザインは、一緒にアイデアを考えた縁ということでCGOドットコムのギャルたちが無償で協力してくれたという。広報課とギャルはもうダチなのかもしれない。
そして、ギャルのアゲアゲなバイブスは伝播するのか、大倉山ジャンプ競技場側もこのアイデアにノリノリだったそうだ。
市としては、限定2台という希少価値による話題性、世界大会で競技場が使用される際にテレビ映ることでのPR効果を狙う。
テレビで、大倉山ジャンプ競技場を見る際はリフトにも注目してみてはいかがだろう。
見つけられたら、運気もアゲアゲになるかも?