1日限定「クイズ形式で注文するレストラン」オープン 入店から退店まで...待ち受ける問題とは?企画者に聞く
日本初!クイズ形式で注文するレストラン
プレスリリース配信サイトをチェックしていたら、Jタウンネット記者の目にそんな言葉が飛び込んできた。

クイズ形式で注文するって......どういうこと?
ま、まさか、クイズに正解しなければ食事すらままならないのか? あるいは、不正解だと爆発して頭がアフロに(古典的)...!?
いったい、どんな緊迫したレストランなのか。
Jタウンネット記者は24日、プレスリリースを配信した企業・Lean on Meを取材した。
本当は日本一優しいレストランだった
結論から申し上げると、問題の「クイズレストラン」は、"緊迫"とは真逆の「誰もが楽しめるレストラン」だった。
2023年11月15日、大阪府高槻市に一日限定でオープンするこのレストランは、「障がい者にやさしい街づくり」を理念とするスタートアップ企業・Lean on Meが企画。
多くの情報を一度に理解するのが難しい人や、意思表示が困難な人も楽しめるよう、食事の注文を段階的に考えるクイズ形式で行うという。
そして、このクイズ、どう答えても「正解」となる。

例えば、店に入ると「早速ですがクイズです」と第1問がこんな感じで出題される。
「いらっ○ゃいませ」 ○に入る文字は?
(1) し (2) ち (3) ぴ
この問題で(2)を選べばスタッフは「いらっちゃいませ」と迎えてくれるし、(3)と答えれば「いらっぴゃいませ」と言ってくれるという具合だ。
その後も、「テーブル選び」「席選び」「メニュー選び」などをクイズ形式で出題。「アルコールかソフトドリンクか」「氷ありか氷なしか」などをイラスト入りカード等も使いながら少しずつ聞いていくことで、「文字情報だけでは理解しづらい」「情報量が多いと混乱する」といった困難を抱える人も意思を伝えやすい形になっているそう。
決して「正解しないと食べることができない」というわけではないのでご安心していただきたい。

Lean on Meが「クイズレストラン」で目指すのは、"どんな人でもたのしめる"ということ。障害の有無や年齢に関係なく「えらぶたのしさ」を感じながら食事ができる仕組みをつくり、「周囲の目を気にせず、自分で選択する楽しさを味わってほしい」と考えている。
また、障害者差別解消法の改正により2024年4月1日から義務化される「事業者による障害のある人への合理的配慮の提供」に則ったインクルーシブ(包摂的な)接客ができるモデル飲食店を作るという目的もある。
クイズレストランは2023年11月15日17時~21時、高槻市の安満遺跡公園内にある「Sunday's Bake569」にて開催。
参加費は3500円(小学生以下1500円、乳幼児無料)。詳細はLean on Me公式サイトへ。
1日限定で『クイズレストラン』、オープンします😊
— 志村駿介@リーンオンミーCEO (@shunsukeshimura) October 23, 2023
日本初!クイズ形式で注文するレストラン障がいのある人もない人も楽しめるスペシャルディナー、11月に限定オープン https://t.co/CDZKqoimMT @PRTIMES_JP#合理的配慮 #知的障がい #発達障害 #自閉症スペクトラム #ASD #子ども #インクルーシブ