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「『良妻賢母』を地で行く姉と、まったく正反対の私。劣等感にまみれて育ち、同じ時期に結婚したけど...」(兵庫県・40代女性)

Jタウンネット読者

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2023.09.07 11:00
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シリーズ読者投稿~なかなか言えない、「ありがとう」~ 投稿者:Fさん(兵庫県・40代女性)

Fさんには姉がいる。姉は真面目で負けず嫌いで、Fさんとは正反対。

幼い頃から比較され、Fさんは姉に対する劣等感を抱いていた。

全く正反対の姉妹(画像はイメージ)
全く正反対の姉妹(画像はイメージ)

<Fさんの体験談>

私には3才年上の姉がいます。努力家でマジメ、負けず嫌い。全てにおいて、まったくの正反対。

良妻賢母を地で行くような人間で、親や周りからの信頼も厚く、小さな時から比べられ続けた私は、劣等感に苛まれていました。

お見合いで結婚した姉と、同級生とできちゃった婚の私

姉と私は同じ時期に結婚したのですが、姉は一流企業の立場のある人とお見合い。

私は同級生と出来ちゃった婚で、子供は生まれてすぐに病院で息を引き取り、抱くことすら出来ませんでした。

悲しまれるより周りからの反感が強く、「先に子供を作るからそんな目にあったんだ」と陰口をたたかれ、姉との距離はますます開く一方。

数年後、無事に子供を授かったのですが続けざまに死産、流産の繰り返し。姑から責められ夫との関係もおかしくなり、結局数か月の別居の後で離婚することになりました。

夫と離婚することになり......(画像はイメージ)
夫と離婚することになり......(画像はイメージ)

当時は仕事もし始めたばかりで生活能力がないという理由と、娘(4才)の「自分がいないとパパがかわいそうだから」との一言で子供は夫が引き取る事になりました。

それから20数年経ってからのことです。姉に対して、言い表せないほどの感謝の気持ちを抱いたのは。

夫と偶然に再会して...

元夫とはまったく連絡も取り合っておらず、姑が亡くなられたことや、娘が舅と義妹に助けてもらって育てられたことも、人づてに聞いていたくらいだったのですが、ある日、ホントに偶然に再開しました。

その時、私と離婚してからすぐに、姉が援助の手を差し伸べてくれていたことを初めて聞かされました。

毎年、娘の誕生日やクリスマスにはプレゼント、小学生になった時は祝い金とランドセル、事あるごとに私や親にも黙って続けてくれていたそうです。「妹のせいでホントに申し訳ない」と口癖のように謝りながら......。

ずっと手を差し伸べてくれていた姉(画像はイメージ)
ずっと手を差し伸べてくれていた姉(画像はイメージ)

ある程度の年月が経ち、元夫から「もうこの辺で終わりにして下さい。十分にしていただきましたので」と連絡を取り、それから姉とは一切やり取りしていないとのこと。

「本当にありがたかった。お礼を言いたい」と教えてもらい、涙が溢れました。

思い返すと、姉は私が何か困って身動き取れない時、いつも黙ったまま文句も言わず支援してくれていました。自分の生活で精一杯で、親さえ助けてくれなかった時にも......。

姉の優しさは本物なんだと改めて感じました。

現在、娘は結婚して子供も生まれ、元夫は娘夫婦と孫に囲まれ幸せに暮らしているそうです。

娘もいつか姉にお礼を言いたいと話しているんだとか。

改めて今、「お姉ちゃんの妹で良かった。ありがとうございました」と伝えたいです。面と向かっては、言えないのですが......。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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