岩手の郷土料理「ピーマン味噌」を知っていますか? 豆腐にかけたら逆に後悔...相性良すぎて箸、止まんねえ!
村上さん直伝のレシピを紹介
2023年6月1日、記者の取材に応じた村上さんによると、「ピーマン味噌」はピーマンと麴、砂糖、しょうゆ、青南蛮(青唐辛子)で作られている。「味噌」と名前についているが、味噌は使われていない。
村上さんによるとこれは「ピーマンの収穫時期になると各家庭で作るもの」。材料さえあれば誰でも作れるし、村上さんのように産直施設でお手製のピーマン味噌を売っている人もいるという。
そこで今回は、村上さん流のピーマン味噌レシピを教わった。
今回紹介するのは、あくまで村上さん流。ピーマンの食感を残すために一部を大きくカットしたり、ピーマンの代わりにパプリカを使ったり、青南蛮を入れないなど、それぞれの口に合うようレシピを工夫しても良い。
「納豆や豆腐だけでなく、焼きナス、炒め物など多くの料理に使える万能調味料です」(村上さん)
様々な料理にピーマン味噌を加えて、新たなおいしさを見つけてみるのも良さそうだ。
ところで、なぜ「ピーマン味噌」は岩手の郷土料理になったのか。
岩手県農林水産部の職員に取材したところ、同県では1975年ごろにピーマンの作付面積が拡大。農家の間でピーマンがもったいないと「こうじなんばん」や「なんばんのしょうゆ漬け」といったメニューのレシピを応用して作られた。このレシピが農協女性部の方が実施した料理講習会などを通じて、岩手の県南地域に広がっていった、と考えられるそうだ。