「ゴールデンウィークの新幹線で暴れまわる多動の息子。周囲の人に謝る妊娠中の私に、乗客のおばさんが...」(東京都・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Nさん(東京都・30代女性)
5月の大型連休中、当時妊娠8か月だったNさんは帰省のため、幼い子供2人を連れて新幹線へ乗った。
しかし、じっと座っていられない下の子が「歩き回りたい」とぐずりだしてしまい......。

<Nさんの体験談>
2022年5月、妊娠8か月だった私は、ゴールデンウィークを利用して小学2年生と2歳の息子を連れて、帰郷しました。
東京駅から京都駅までの新幹線の中、2歳が大人しくしていてくれるか、私は不安でたまりませんでした。
案の定、彼はじっと座っていられず、「歩きたい」とぐずりだして......。
「元気な子みると、嬉しいの」
私は、小学生のお兄ちゃんに「ちょっと弟を落ち着かせるから、待っててね」と言って1人で席に座らせました。
その後は、ぐずる2歳を抱えてデッキであやしたり、一方でお兄ちゃんのことも気になるので席に戻ったり、の繰り返し。最終的には2歳の子のぐずりがピークに達してしまい、ずっとデッキで抱っこしている状態でした。

下ろせ下ろせと暴れる2歳息子を抱きながら、私は周りの人に「すみません」と謝っていました。
すると、60代くらいの女性が声をかけてきたのです。
「元気でいいね! 私元気な子みると、嬉しいの。私の子は障害があって、早くに亡くなってね。子供は元気が1番よ! お母さん頑張ってね」
そう言って、彼女は名古屋で降りていかれました。
いつも多動な息子に疲れ、白い目で見られたりもしてきました。毎度気を使わなければならず、電車や新幹線に乗るのは嫌でした。優しい言葉をかけられたのは初めてで、涙が止まりませんでした。
お腹にいた赤ちゃんも元気な男の子として無事に産まれ、私はあの時言われた言葉を忘れずに、多動な息子たちの育児、頑張っています!
優しいお言葉ありがとうございました! 一生忘れません。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)