「猛毒クラゲ」カツオノエボシを煮て食べてしまった猛者現る →クラゲ飼育員「絶対にお勧めしません」
「ホタテ1匹を4リットルの水で薄めたような味」
ホモサピさんは「野食料理YouTuber」で、野生の生物を捕獲・料理して食べる様子を紹介した動画などを配信している。話題のカツオノエボシは19日の夜、前日までの南風で外洋から湘南エリアの浜に漂着したところを拾ってきたものだ。ホモサピさんの動画によると、専門家指導の下で行ったという。
「出汁を取ろうと思った経緯は『カツオノエボシは鰹出汁が取れる』という都市伝説的な噂を聞いていたからです」(ホモサピさん)
採取したカツオノエボシたちから砂を洗い流し、あとはそのまま丸ごと茹でた。取れた出汁は、「ホタテ1匹を4リットルの水で薄めたような味」で、ホタテっぽい香りはするもののほぼ無味だったそう。
また、ホモサピさんはカツオノエボシ本体の方も食べてみたという。
「本体は薄く貝類の出汁の香りで、貝ひものような、クラゲらしからぬ食感でした。正直ハイリスクな割にはアカクラゲの方が美味しいかなというレベルでした」
やはり気になるのは、「毒は大丈夫なのか?」という点だが、食べた後は特に体調に問題などは起きなかったという。
「カツオノエボシの毒はタンパク質系の毒なので、茹でたら失活します。60度程度で数分加熱すれば無毒化されるので、触っても平気になります」(ホモサピさん)
熱を加えれば食べても平気、とのことだが......。Jタウンネット記者は25日、60種以上のクラゲを展示している鶴岡市加茂水族館にも話を聞いた。