「鉄道ファンの若者たちで埋まったポートライナーの『特等席』。そこに座りたかった幼稚園児の僕に、グループの一人が...」(東京都・10代男性)
先客は若い鉄道ファンたち
自分は幼稚園生の頃から電車が大好きで、祖父と一緒に電車に乗って遠出するのが日常茶飯事でした。あれは、2人で神戸空港からポートライナーに乗った時のことです。
乗ったことがある方はご存じかと思いますが、ポートライナーは運転士のいない自動運転のため、先頭に運転席がありません。そのため、最前席は眺めがよくて人気です。
それまでポートライナーに乗った時、自分はいつもその特等席に座っていました。しかしその日は、6人くらいの若い男性グループがいたのです。
祖父はが「ほかの人たちが座っとるから諦めよう」と言って、引き返そうとしました。すると、そのグループがこちらに気付き「あっ、すみませんどきます」と言いました。
彼らはなんと、特等席を譲ってくれたのです。