「鉄道ファンの若者たちで埋まったポートライナーの『特等席』。そこに座りたかった幼稚園児の僕に、グループの一人が...」(東京都・10代男性)
「この子は将来の鉄道ファンなんやから」
これには祖父もびっくりしたらしく「ほんまに大丈夫やから」と何度も断っていました。
しかしそのグループの人たちが
「この子は将来の鉄道ファンなんやから。先輩が後輩をいたわるのは当たり前のはなしやろ」
「ぼくらのことなんか気にせんでええから」
というのです。自分と祖父は、最終的にその席に座らせてもらうことになりました。
あれから10年以上が経ちました。自分は今でも鉄道が大好きで、よく運転席の後ろでかぶりつきで前を見ています。
ですが未来の鉄道ファンになるであろう少年少女がやってきたら、かつての自分がされたように譲るか、一緒に見られるようにしています。
最後になりましたが、ポートライナーで席を譲ってくださり、そして大切なことを教えてくださった先輩方。本当にありがとうございました。
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