カモノハシもペンギンも、みんなイルカにな~れ! 高松琴平電気鉄道、全国の交通系ICカードキャラを変身させてしまう
全国の交通系 IC カードのマスコットキャラクターたちが「ある生き物」に変えられてしまった。
一体、どんな姿になってしまったのか、まずはご覧いただこう。
こちらはツイッターユーザーの乗車率(@riding_rate)さんが2023年4月2日に投稿した写真。
全国の交通系ICカードを手にしたキャラクターが描かれたイラストなのだが......何かがおかしい。というか、何もかもが、おかしい。
持っている交通系ICカードを頼りに推測すると、
上段:Kitacaのエゾモモンガ、PASMOのロボット、Suicaのペンギン、manacaのキャラクター、TOICAのひよこ
下段:PiTaPaのぴたまる、ICOCA・カモノハシのイコちゃん、はやかけん・ちかまる、nimocaのフェレット、SUGOCAのカエルくん
が並んでいるはず。普段の面影はある気はするが、みんなこんなつるっとしたフォルムだったっけ? それにこの見た目、どこかで見覚えがあるような......。
投稿者の乗車率がこの写真を撮影したのは、香川県内を走る高松琴平電気鉄道(ことでん)の長尾線の車内。
もうお分かりの読者もいるだろう。全国の交通系ICカードのキャラクターたちは、ことでんのキャラクター「ことちゃん」と同じ「イルカ」に変えられてしまっているのだ!
「元々のキャラクターをそのまま使う方針は全くなかった」
全員、イルカ化。インパクト絶大のイラストはツイッター上で話題になり、
「か、可愛らしすぎる~」
「Pasmoイルカ、意外といい感じなので交代も有りなんじゃ←ヲイ」
「nimocaのフェレット違和感ありすぎて草」
とさまざまな反応が寄せられている。
それにしても、どうしてほかの交通系ICカードのキャラクターたちを、イルカにしちゃったの?
4月5日、Jタウンネット記者の取材に応じた高松琴平電気鉄道・管理本部経営管理部の広報担当者によると、全国の交通系ICカードのキャラクターたちをイルカ化させたイラストは、全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードがことでんでも使えるようになったことを告知するために作られた。初登場は2018年3月だったという。
「ことちゃんを活かして面白いことがしたい」とデザイナーに依頼したところ、個性豊かなイルカたちが出てきたそうだ。
「ことちゃんを活かしたかったので、元々のキャラクターたちをそのまま使う方針は全くありませんでした」(経営管理部の担当者)
ことでんの強い「ことちゃん愛」によってイルカになってしまった交通系ICカードのキャラクターたち。当時のポスターには、ことでん独自のICカード「IruCa」以外のカードも使えることを示すために
「イルカじゃなくてものれますよ!」
とあるのに、マスコットたちはみんなイルカなのが愉快だ。
ちなみに、初登場時からビジュアルが変わったイルカが1匹いる。近畿圏を中心に利用されているPiTaPaのイルカだ。広報担当者によれば、イラスト初出時は単なるPiTaPaカラーの「イルカ」だったのだが、PiTaPa側から「うちにもキャラクターがいる」と連絡があり、デザインを変更したとのこと。
PiTaPaのニンジャ・ぴたまるのデザインを反映したイラストは、ことでんバスで全国の交通系ICカードが使用可能となった2019年3月から使用されている。