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「新幹線で目覚めると、幼い息子が見知らぬ男性のもとに。慌てて声を掛けたら...」(大阪府・50代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2023.03.14 08:00
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シリーズ読者投稿~忘れられない「あの人」と~ 投稿者:Aさん(大阪府・50代女性)

その日、Aさんは実家のある千葉から、自宅のある大阪に帰るために新幹線に乗った。

1人で幼い子供3人を連れていた彼女は、乗車できたことに安心して気づけば寝落ち。気づいた時には隣にいたはずの子供たちがいなくなっていて......。

目が覚めたら子供がいなくなっていた(画像はイメージ)
目が覚めたら子供がいなくなっていた(画像はイメージ)

<Aさんの体験談>

実家のある千葉から大阪の自宅に戻る時のことです。夫が仕事の都合で来られず、母親とも東京駅で別れた私は、4歳・3歳・乳児のわんぱく坊主3人と一緒に新幹線に乗りました。

三男坊は抱っこ紐、上の2人は横の席に。おやつやオモチャを完備して......無事に乗り込めた安心感からか、横浜を過ぎたあたりで寝落ちしてしまったのです。

2人が横にいない恐怖を感じていると...

寝ていたのは一瞬のことでしたが、ハッと気付くと、横に子供がいません。その時の恐怖と言ったら......。

息子たちは斜め前に座っていた男性のところにいました。

斜め前の席の人が子供と遊んでくれていた(画像はイメージ)
斜め前の席の人が子供と遊んでくれていた(画像はイメージ)

60代くらいの紳士で、2人と遊んでくれていたのです。慌ててお礼を言うと、

「僕にも孫がいますから、なんか嬉しくてね」

と微笑んでくれました。

息子たちはおじちゃんが気に入ったのか、30分以上遊んでもらっていました。しかも厚かましい事に、息子たちはお菓子まで買ってもらって......。

どうしたら良いのかわからず、ティッシュでお札を包んで渡そうとしましたが、受け取ってくれませんでした。その方は、大阪で私たちが降りる時も優しく手を振ってくれました。

あれから20数年、新幹線や飛行機などで子供さんに苦労している人がいると、『大阪のおばちゃん』全開で声を掛けています。

あの時のあの方へのせめてもの御礼として、自分が感じた安心を繋げていきたいから。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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