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「知らない街で始発電車を待ってたら、ホームレスのおじさんが『酒買ってこい』。コンビニに行って戻ってくると...」(長崎県・男性)

藤本 仁

藤本 仁

2023.03.01 14:30
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「俺みたいになるなよ」

パシらされるのかと思っていたら、続けておじさんはこう言いました。

「お前らも温かい好きなもん買ってこい」

おじさんは自分のお酒と合わせて、私たちにご飯をご馳走してくれたのです。

しかも、友達と2人で近くのコンビニまで買い物に行き、戻ってお釣りを渡そうとすると、おじさんは「明日ジュースでも買え」と......。

ホームレスのおじさんが奢ってくれた(画像はイメージ)
ホームレスのおじさんが奢ってくれた(画像はイメージ)

気のいいおじさんで、眠る暇がないくらいに沢山おしゃべりをしました。

詳しい話は忘れましたが、おじさんは英語が話せるとのこと。破れて汚れてはいましたが、着ていた服はブランドものでした。

話しているうちに電車が動き始める時間になり、私たちは準備をはじめました。

おじさんは寂しそうに見送ってくれて、その際にこんな言葉を掛けてくれました。

「お前たちの人生は長い、色々あると思うけど、俺みたいになるなよ!」

そう言っておじさんはまた財布を取り出し、3000円を手渡して「飯食え」と言うのです。

「もらえんよ、おいちゃん金なくなるやん」

私たちは断りました。おじさんは財布の有り金全部をくれようとしたからです。しかしおじさんは

「久しぶりに楽しかった、金は稼げばもらえるがお前らとの思い出は買えない、お前らに感謝や、一期一会や!一期一会!」

といって結局お金をくれました。私たちは3人で抱き合った後、おじさんに始発に乗り込むところまで見送ってもらいました。

おじさんからもらった「座右の銘」
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