「知らない街で始発電車を待ってたら、ホームレスのおじさんが『酒買ってこい』。コンビニに行って戻ってくると...」(長崎県・男性)
「俺みたいになるなよ」
パシらされるのかと思っていたら、続けておじさんはこう言いました。
「お前らも温かい好きなもん買ってこい」
おじさんは自分のお酒と合わせて、私たちにご飯をご馳走してくれたのです。
しかも、友達と2人で近くのコンビニまで買い物に行き、戻ってお釣りを渡そうとすると、おじさんは「明日ジュースでも買え」と......。
気のいいおじさんで、眠る暇がないくらいに沢山おしゃべりをしました。
詳しい話は忘れましたが、おじさんは英語が話せるとのこと。破れて汚れてはいましたが、着ていた服はブランドものでした。
話しているうちに電車が動き始める時間になり、私たちは準備をはじめました。
おじさんは寂しそうに見送ってくれて、その際にこんな言葉を掛けてくれました。
「お前たちの人生は長い、色々あると思うけど、俺みたいになるなよ!」
そう言っておじさんはまた財布を取り出し、3000円を手渡して「飯食え」と言うのです。
「もらえんよ、おいちゃん金なくなるやん」
私たちは断りました。おじさんは財布の有り金全部をくれようとしたからです。しかしおじさんは
「久しぶりに楽しかった、金は稼げばもらえるがお前らとの思い出は買えない、お前らに感謝や、一期一会や!一期一会!」
といって結局お金をくれました。私たちは3人で抱き合った後、おじさんに始発に乗り込むところまで見送ってもらいました。